振り向く笑顔に紅く染まる通学路。
アニメDVD第2巻発売直前Cカラーはつらら。
ここで鬼纏の説明。
奴良組二代目鯉伴が生み出した半妖の類にしかできぬ業。
人手ある部分に下僕の畏をとりつかせ力に変える「鬼纏」には様々な術があると言われる。
下僕の畏をはおい、主の畏とあわせて新たな力を生み出す術を「畏襲」といい、下僕の畏を主の刃に乗せ何倍もの威力を敵に向かって放つ術を「異砲」という。
羽衣狐の隙を作るために、リクオは黒を「異砲」として放つ。
それは一度に無数の暗器を羽衣狐に放つもの。
その暗器を“二尾の鉄扇”で打ち払う羽衣狐。
その瞬間にリクオは羽衣狐の懐に。
羽衣狐の虚を突いたであろうのリクオの一撃。
でも祢々切丸が貫いたのは――二尾の鉄扇のみ。
「お前の祖父も…同じような小細工をしてきたなぁ…? 妾には二度同じことはきかぬぞ」
と鉄扇に刃が刺さったままで身動きの取れないリクオを引き寄せ、羽衣狐は尻尾から“三尾の太刀”を取り出
し、リクオに一太刀。
「この刀でお前らの血を絶やすことを夢見てきたわ!!」
と更に、リクオの心臓を一突き。
「生き肝をいただくぞ」
と。
でもそれはリクオの“鏡花水月”で認識をずらしたもの。
実際にリクオが負った傷は右腕と太刀を握った左手。
「おかしいのう…。心の臓をつらぬいたと思うたがな…。ぬらりくらりとやりすごしおって…血も生き肝も喰ろ
うてやると言うとるのに」
と羽衣狐は太刀についたリクオの血を指ですくってプヌリ…。
リクオのサポートに羽衣狐に向かおうとするゆらと魔魅流。
リクオは彼女らを止め、
「よぅ、あんた。いつから羽衣狐になったんだ?」
意味がわからないといった表情の羽衣狐にリクオは続ける。
「人間のあんたに質問してんだぜ」
「!?」
その言葉に表情を変える羽衣狐。
一方弐條城の堀。
そこでは河童がキリがない相手に奮闘中。
そんな河童の背後に現れた人物それは――ぬらりひょんとカラス天狗。
同じく水辺ということでいた雨造。
「おいその人は…………なんでここに!?」
その問いにぬらりひょんは
「フン……確かめたかったんじゃ…………。やはりあやつの顔、成長はすれど“知った顔”じゃった。この羽衣狐復活には、誰かが糸をひいている」
そう断言する。
「総大将、こんなところにいたのですか」
とやってきたのは牛鬼達奴良組幹部達。
「フン…おめぇら、この芝居に幕をひくぞ」
とぬらりひょん達も参戦の雰囲気。
そして鵺の所にいる土蜘蛛。
そこに現れたのは鏖地蔵。
「フェフェフェ、土蜘蛛よ。そこを……どいてもらえんか………?
フェフェフェ、お前は鵺と闘いたいだけじゃろ? そうはさせんよ」
「……お前、誰だヨ? オレはお前なんか知らねーんだが。いつからだ? いつから羽衣狐の側にいんだ?」
といよいよずっと思っていた疑問を本人にぶつけることになる。
その土蜘蛛の問いに鏖地蔵はフェフェフェと笑いつつ、
「この子は、ワシらのもんじゃぞ…?」
と魔王の小槌を鞘から抜こうかというところで次回に続く。
“無限の剣舞”の方でした。
羽衣狐の人間の部分、それにぬらりひょんの言う“知った顔”、それに前回の羽衣狐の記憶。鯉伴が羽衣狐の手を取っていたことといい、羽衣狐の過去が気になるなぁ。
普通に奴良組とは良好な関係にあった人物が羽衣狐化したと見るべきですが……。
それにしても“二尾の鉄扇”“三尾の太刀”って、九尾全部に武器を仕込んでいるのか? 羽衣狐は。
ぬらりひょんの孫 13 (ジャンプコミックス)