祝連載200回巻頭カラー!!
夢の舞台を只今、全力疾走中!!
鋭角クロスを使い、岡田の体勢を崩し、前に出たエーちゃん。
それを一撃で決め、0-15に。
不利なリターンゲームにも関わらず、思った以上に余裕を持って決められた。
相手の体勢を崩すくらいきわどいコースにコントロールできれば浅い球でも効果的、そしてネット近辺に来た球を直球で返すのはやはり難しい。
そのことを確信し、今の戦術ならブレイクできる可能性があると手ごたえを感じる。
一方の岡田。
浅いクロス、本来はライジングの餌食なものの、こう厳しいコースを攻められるとそうも言っていられない。
気持ちを切り替え、サーブを打つものの、エーちゃんのリターンも刻々と読みの正確さが増していく。
エーちゃんはリターンゲームは積極的にと、速いライジングに対して多少強引にアングルを狙っていく。
一度やられていることもあり、これには岡田も先ほどよりしっかり反応。
そして今度はオープンコートに強打。
岡田としては速度が落ちるとつけこまれる、しかし速球を続けるとテンポを掴まれてしまう。
ということでたまらずジャンプショットを放つものの、これはネットに。
0-30となる。
ジャンプショットのミスはエーちゃんの思い通りの展開。
そして岡田もジャンプショットを無理に使えばミスが増えることは自覚、しかしだったらどう攻めればいいのか悩むことに。
青井コーチもあの鋭角クロスの発見が大きいと評価。
あれが決まってくるとどうしても浅い球に意識がいくと。
そして事実岡田も浅い球は追いつけばチャンス故に逆に突破口が開けると、鋭角クロスを強烈に意識。
そのことを岡田の体勢から感じ取ったエーちゃんはダウンザラインに。
鋭角クロスに構えていた岡田はこれに対して一歩も動けず。
0-40とブレイクポイントを迎える。
今まで決まらなかったストレートが楽に決まったことで、鋭角クロスが予想以上に効いている実感を得たエーちゃん。
次のポイントこそ岡田のジャンプショットで奪われるものの、リスクの高いジャンプショットでやられたら仕方ないと割り切る。
戦略の範囲でできる限り前へと、それが功を奏し、第2ゲームをブレイク。
これでさらにリスクを上げての勝負が可能に。
そして第3ゲームはエーちゃんが確実にキープ、そして第4ゲームは岡田が苦しんだ末にキープ。
そして第5ゲームもエーちゃんが危なげなくキープし、そして迎えた第6ゲーム。
ここもエーちゃんが有利に展開。
4-1の15-40。
ワンブレイクした上Wブレイクポイントまで追い詰める。
しかし完全に優位に展開している状態でもエーちゃんには拭い去れない不安が。
ここまできたらジャンプショットのような新しい武器はないと思っていいはず。
しかし、単純に普通のスピンやスライスを混ぜてこられるだけでも充分に嫌な展開にはなると。
そして岡田もエーちゃんが自分のライジングを余裕で返せているのは、テンポが単調に見えているからだと気づいている。
とすると違う球種を混ぜていけば状況がずいぶん変わるということにも。
しかし岡田がはライジング直球一辺倒でいくという気持ちは強い。
ライジング直球だけのテニスが超ハイリスクなのは承知の上、それでもこのテニスに拘っているのは完成したと時圧倒的な強さを得られるとわかっているから。
いつかその強さを手に入れるため、練習もすべてを費やしてきた。
ここで違う球種を1球混ぜるのは簡単だし、それでこの状況の打開できる可能性も高いが、それは今までの自分の理想と努力を否定してしまう。
いつか突き抜け「もってる」男になるなら絶対に譲れない。
だからどんなに苦しくても自分のテニスを貫いて勝つ。
岡田がサーブまで時間を使い、決意して放ったサーブ。
しかしエーちゃんはそのコースを読んでのリターン。
サーブを読まれた岡田。
次はやられないようリスクを高め、思いっ切りぶち抜くだけとと渾身のライジング直球。
(・・・・デュースコートでセンターのサーブをバック側に返した時はクロスが8割・・・・。ドンピシャ)
とリスクを高めた岡田の渾身のライジング直球も予測済みで、エーちゃんの反撃が続くか――というところで、次回<#201 違和感>につづく。
改めて言います。
連載200回おめでとうございます。
確か100回の時は通常連載だった記憶があります。
100回直前Cカラーとかはあった気がしますが……。
まぁ、当時のときの感想もブログに書いたような記憶もありますし、その辺のことも後で確認しようかな?
閑話休題で本編感想です。
第2セットは予想以上にエーちゃんペース。
早々とブレイクに成功して、第6ゲームでWブレイクのチャンス。
後は岡田が本当にライジング以外の選択肢を使うか否かというので展開が大きく変わるのか。
まぁ、第2セットはエーちゃんが圧倒というのは変わらないでしょうが、ここまで順調だと第3セットにもう一波乱、二波乱あるんだろうなぁ。
しかし岡田がライジング直球に拘ると決意してから放ったサーブ。
それを読んで、その後のライジングも読んでポイントを取る(いや、まだ取っていませんが)。
毎回思うのですが、こう相手が悩んで吹っ切ろうとしているところで、会心のサーブや会心のリターンをしてみせるエーちゃんスゲェなぁと思うわけなのです。
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