ゾーンに入り、ハイリスクなショットを高確率で入れてくる岡田。
テンポの早い強引な攻撃からどう先手を取るかが鍵となる。
エーちゃんは、情報を元にした高確率のサーブ。
そしてジャンプショットで攻め込まれる前。
サーブで優位な内に、岡田からなるべく距離がある所へコントロール重視のショットで勝負。
すると強い踏み込みが必要なジャンプショットは打てない。
それに要所でジャンプが打ちにくいスライスを混ぜ、とにかくジャンプショットを未然に防ぐ。
しかし、岡田は脚力も一流。
走らせてショットを打たせるにはかなりのコントロールが必要となる。
が、岡田がジャンプショットでリスクを負うように、エーちゃんも自慢のコントロールでリスクを負う。
鋭角クロスを絶妙にコントロールし、岡田のミスを誘う。
これで30-15。
このポイント、一球もジャンプショットを許さなかった。ヒヤヒヤする展開だが、これがエーちゃんのサーブゲームの戦い方だと。
そしてジャンプショットさえ封じれば、単調なリズムになりやすい。
そうなったら逃さずに、よりピンポイントにコントロール。
更に際どく鋭角クロスを狙い、今度は返ってきた球を、がら空きとなったオープンコートへ。
そして最後、岡田が無理して強打した球はアウト。
これでエーちゃんはこのゲームをキープ。
これはしっかり集中してプレーできた証拠と青井コーチ。
岡田のジャンプショットがガンガン入ってきた手の付けようがない。
でもサーブゲームでは思いどおりにはやらせないと、一歩も退かない姿勢。
(このヤロ・・ッ。ただミスを待つ訳じゃねえってか? 分かってきたぞ・・・・。井出が、荒谷が、難波江がお前を認める理由が・・・・。お前は一見『もってない』ようで確かに『もってる』。華、個性、勝負強さ・・・・。一言じゃ言えない何かを・・・・。俺がやっとこの手に入れつつあるものを!!)
第3セット、第5ゲーム。
岡田は強烈なサーブから間髪入れずジャンプショットを連発。
リスクを顧みずエースを狙い続けるプレーで、観客をも驚嘆させる。
ミスの当然でるが、それをスーパーショットが上回り、圧巻のサーブキープをみせる。
それに対して、エーちゃんもサーブゲームでは簡単にジャンプショットを許さない。
厳しいコントロールを要求されるため、こちらもミスは避けられないが、コートを広く使い要所に鋭角クロスで攻め、簡単にペースを握らせないチェンジオブペースを展開する。
こうなると共にキープで膠着状態になる。
――かと思われたこの状況。
先に打開しつつあったのは、岡田の方。
エーちゃんの鋭角クロスのタイミングが読まれ、強打で決められてしまう。
(・・・・来ると思ったぜ! お前の鋭角クロスは俺が苦しい状況に陥る直前か・・・・、陥った瞬間に必ず来る・・・・。俺がここで来られたら嫌だってタイミングで的確に・・・・。だからわかる)
鋭角クロスのタイミングが読まれ、エーちゃんはますます追い込まれる――というところで次号休載。
<#205 全ての対抗策>につづく。
エーちゃんはコントロールの精度を上げ、より鋭角クロスを使って勝負という感じでしたか。
とにかくサーブゲームではジャンプショットを許さないというような感じで。
そして岡田もますますスーパーショットを連発。
このままキープ合戦になるのかと思いきやって流れですけど。
あれ? これ普通にエーちゃん大ピンチじゃね?
岡田対策の最大の武器である鋭角クロスのタイミングが読まれたとか。
これは本当に苦しいぞ。
いや、これどうやってこの苦境を乗り越えるんだろ?
こんな追い込まれたエーちゃんを目にしつつ、再来週まで待たないといけないというのも辛いものがありますよ。
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