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 マンガ、ラノベ、アニメ、ゲームの簡易感想を書いていこうと思っています。

ベイビーステップ #211 「プロへの軌跡」 感想

 全日本ジュニアという大舞台で実現したエーちゃんと諭吉の同門対決。

 それを見守るエーちゃん母。
 その側で、昨日岡田を破ったエーちゃんに注目する観客がいて、その事実に驚く。


 試合直前のエーちゃん。
 普段、練習では諭吉に勝っているエーちゃんはいつも通りやれば勝てるはずだと。
 しかし、練習と試合では何もかもが違い、そのいつも通りが難しい。
 それに加え、今日は初めて母親が試合を観に来ていて、それ以前にここは絶対に負けられない全日本の本番、そしてコートもいつものSTCとは違う。
 その上、諭吉もいつも以上に調子を上げてきている。
 いつも通りいかなくても仕方がないくらいの気持ちで、落ち着き集中と、気持ちを高める。
 そして少しでも突破口を見つけたらすかさずガンガン攻めるという作戦で。

 一方の諭吉。
 待ち望んだエーちゃんとの初公式戦に喜びを隠し切れない。
(アニキ・・俺はプロを諦めた男ですけど・・・・、テニスを諦めた男じゃないんです! 大好きなテニスにはいつまでも関わっていたんです! だから今後の人生に実績は絶対必要なんです・・・・。そうやってきて俺はアニキとの対戦という夢を叶えました。だから次はアニキ越えという究極の夢を叶えさえていただきます!)

 ここ10戦は10連敗の諭吉だが、過去がどうあれ今日勝った方が勝者なのだと。

 そして試合開始。
 諭吉からのサーブはワイドへの直球。

 エーちゃんはリターンでクロスに深いスピン。
 そして諭吉の返したダウンザラインに対し、リターンゲームであることを意識して、リスク覚悟のショートクロス。
 それが綺麗に決まり、0-15となる。

 そのショットに諭吉はもちろん、テニスをよく知らないエーちゃん母も驚く。
 そしてその近くにいた観客は、昨日の岡田戦を知っているのか、そのショ

ートクロス、そしてエーちゃんのコントロールを絶賛。
 その言葉に聞き入ってしまうエーちゃん母。

 一方やられてしまった諭吉は、今のでも甘いのか、エーちゃんの強さを再認識。

 エーちゃんはいつも以上にうまくいったことに、いつも通りでないことがいい方に作用することもあると実感。

 続く諭吉のサーブはセンターへ。
 これには素早く対応するエーちゃん。
 そのままラリー戦へ。

 激しいラリー戦の中、エーちゃんは前日の岡田戦で得た経験の大きさを実感。
 一瞬の余裕すらなかった昨日とは違い、今は常にいくつかの選択肢があると。

 そしてエーちゃんが放つフォアには3つの選択肢がある。
 ①ストレートに速いスピン(うまくいけば逆をつけるし、ダメでもタイミングをズラせる)。
 ②オープンコートに直球強打(うまくいけば決まるし、ダメでも相手を崩せる)。
 ③鋭角クロスでエース狙い(リスクは高いが2連続で決めれば、一気に重圧を掛けられる)。

 そんな選択肢の中でエーちゃんが選んだのは②.
 オープンコートへの強打。

 それを何とか返す諭吉。

 そしてエーちゃんの次のショットの選択肢は。
 ①緩い鋭角クロスで決める。
 ②クロスへ速い直球で決める。
 ③ドロップで決める。
 ④戻る諭吉くんの逆をつく。

 先ほどより選択肢が増え、しかも全部決め球にできる。
 そこでエーちゃんが選んだのは、④。回り込んでフォア。

 逆をつかれた諭吉は慌てて反応するものの、返した球はネットを越えず、0-30となる。

 そんな諭吉の胸中に去来するのは、エーちゃんが初めてSTCに来たときのこと。

(アニキが初めてSTCに来たとき・・・・僕に似て平凡な人が来たと思いました・・・・。あの時、僕は池君やタクマさん達に圧倒されていて・・・・プロになる人は最初から違う世界にいるんだと思っていました。だからアニキがタクマさんに向かって行った時は本当に驚いた。
 そしてプロに向かってどんどん強くなるアニキを見て意識が根本から変わりました。負けたくない・・・・抜かれたくないと思うようになりました。
 アニキが頑張るのを見て俺も頑張れた。だから俺が今ここにいるのはアニキのおかげなんです。
 ありがとうございます!!)


 諭吉も渾身のスマッシュを決めたりする中、最後はエーちゃんのドロップショットが決まり、第1セットは6-3でエーちゃんが取る。

 エーちゃんとしてはうまくいったり、いかなかったりだが、だいたいいつも通りできている。
 そしてセットを取ったことで、リスクを上げて勝負を挑む。

 一方の諭吉も練習のとき以上にスキを見せないエーちゃんに驚愕、しかしそれ以上に納得。
 毎日の練習、そして地獄の肉体改造、試行錯誤での頭と身体のフル回転。
 そんな信じられないくらい頑張っているエーちゃんを誰より近くでみてきたのだから。

(すべてはこの日のためですもんね・・。だからって負けたくない・・・・! でも・・正直アニキには優勝して欲しい!
 そう思っちゃう俺は・・・・、やっぱりプロには向いてないんだろうな・・・・)

 熱戦も最終盤。
 前につめたエーちゃんがボレーを決め、6-0で第2セットも取り、試合終了。


「くっそ~~~~!! くやしいっス! ・・・・でも・・アニキと戦う夢が叶って・・・・、いや、アニキと一緒にやってこれて・・・・本当によかったです!
 夢を叶えてくださいね、アニキ!」

 そしてがっちり握手。
 
 エーちゃんの勝利に驚く母をよそに、続くは緒方戦。
 というところで、次号――ではなく、439P<#212 笑顔>へ続く。


 いよいよ迎えた諭吉との初公式戦、そして初めて観客席に母親がいるという状態ながら、実力を出し切ったエーちゃんはさすがというところでしょうか。

 諭吉もスコア的にはともかく、独白も多く、見せ場もあったのでは?
 まぁ、試合自体は1話で終わってしまいましたが。

 いや、というか、これで諭吉の出番(少なくとも全日本ジュニア編)は終わり?
 エーちゃんのヒッティングパートナーとかとして残ったりは……しないだろうなぁ。

 さよなら諭吉。
 さっそく後編(#212)から出番がなかったですし。

 ひょっとして今回は退場も描かれない可能性も……?


 余談ですが、地味に気になったのは、諭吉がエーちゃんが来たときのことを回想した際、一人称が僕になっていた点と池を師匠ではなく池君と呼んだ点ですかね。
 これは当時の諭吉の心境故か。

 確かに読み返してみたら、初登場は僕でしたし。
 まだきっと池のことも師匠呼びではなかったということでしょう。

 最初読んだときは違和感を感じましたが、改めて読むと、そういう演出なのかと納得できる感じです。


 

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[ 2012/05/30 16:51 ] ベイビーステップ | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ココノイ

Author:ココノイ
サブPCが逝くまでサブブログとして継続中。
たまに一気に更新することがあったり、なかったり。

気まぐれでコピペと見せかけて……。

最近購入しているコミック誌とか
まぁ、買っているからといって、その雑誌の感想を書いているとも限らないわけですが……。
一応その雑誌に載っている漫画の感想はある程度書きたいなぁと思っていたりするのです。
週刊少年ジャンプ
週刊少年マガジン
週刊少年サンデー
月刊コミック電撃大王
月刊ヤングエース
月刊タイムきらら
月刊ヒーローズ

この辺に連載されているものは時々何かの話のネタにしたり、しなかったり。
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