世界8位のサンチェスとの1ゲームマッチの練習試合。
最後のポイント、思い切り無茶をして打った最高のアプローチにも追いつかれ、どこにでも打てる体勢に構えられた。
しかもダウンザラインの守りだけに徹したにもかかわらず、そこに来た球に触れることすらできなかった。
そのことに少なからずショックを受けたエーちゃん。
するとサンチェスのコーチが課題はだいぶクリアできてきたなと。

それでサンチェスの課題がダウンザラインだったと知ることに。
そうで先ほどの試合、クロスに打てばあっさり決まる場面でも、あえて狭いダウンザラインを狙ってきたことに改めて気づかされた。
それだけの余裕があったことにも。
つまり先ほどの最後のポイントも、ダウンザラインに限らず、ほとんどどのコースでも抜き放題だったのだと。
世界8位がすごいのほあわかっているつもりでいたが、予想以上。
今の自分では、最大限に無茶をして、それが全部成功したって通用しないということ。
そしてここでサンチェスは、満足のいく練習ができたことにお礼をいい上がるという。
それにエーちゃんも慌ててお礼を返す。
と、そこに同じく練習を一旦終えたレヴィーが、サンチェスに今日は練習相手が違うなと声をかける。
そこでサンチェスが、トラブルが起きたが日本から来た彼が助けてくれたと、エーちゃんのことを紹介。
すると、レヴィ―は日本という言葉に反応。
レヴィーは池のことは知っているよなとエーちゃんに確認。
友人だとしると伝言を託す。
試合を楽しみにしていると。
が、当の池は後ろから、ここにいますけどと登場。
そのままサンチェスにエーちゃんが世話になったことに対してのお礼をいい、そしてレヴィーには初めましてと挨拶。
「ソージ・イケ・・・・。話すのは初めてだったか・・・・。よろしくな」
「この場所であなたと戦えて光栄です。こっちはあなたをずっと見てたから、初めて会った気はしませんけどね」
表面上ただの挨拶。

しかし、お互いに静かな火花を散らす二人に、周りはハラハラ。
それを窘めたのは、ロニーコーチ。
対戦前の世界王者に何が言いたいのだと。
行けはただ近くにいたから挨拶をしたかっただけと、レヴィーも上に上がってくる奴は興味があると、気にしていない風。
しかし、一部始終に立ち会ったエーちゃんは、一触即発の緊張感に当人たち以上にプレッシャーを感じることに。
そんなことがありつつ、エーちゃん、今度は池の練習相手へ。

こうやって世界王者相手に怯むどころか、敵意をむき出しにしてしまうくらい、勝ち気でいる池の凄さを改めて実感することに。
そしていよいよ開場。
そうするとあちらこちらに人が入り、お祭り騒ぎ。
タクマさんと浅野さんと合流したエーちゃんも、それを実感。
いよいよセンターコートでは、池の試合が迫る。
が、センターコートの試合はプラチナチケット。
エーちゃんが貰っているパスでは入れないため、モニターでの観戦となる。
タクマさんの試合は第2試合ということで、準備運動。
そして試合直前にミーティングとなると。
そうなってしまうとエーちゃんは暇になってしまう。
そこで浅野さんはテニス協会が確保したセンターコートのチケットを渡し、池の戦いぶりを目の前で観てくるといいと。
日本代表に協力してもらったし、せっかくここまで来たら生で観なきゃと。

そうしてダッシュでセンターコートに向かうエーちゃんを背に、タクマさんは、浅野さんはエーちゃんに対してメチャ甘いと一言。
浅野さんはそんなことないと否定し、内心でその分は後で応えてもらうという腹積もり。
センターコートにたどり着いたエーちゃん。
聖地ということで、その場を観るだけでも感動。
そして席に向かうと、隣には、日本代表の前田監督が。
前田監督も浅野さんから話は聞いているということで、並んで座ることに。
前田監督はノートを手に色々書き込んでいる。
その様子に、思わずエーちゃんは注視。
「・・ああ、これかい? 僕は日本代表選手の試合は、なるべく直接観て記録するようにしてるんだ。デ杯でどんな状況になっても適任の選手を選べるようにね。長期的な調子の波なんかを確認していんだよ」
ノートに対して色々と思う所があるエーちゃん。
「だからあんなり覗いちゃダメだよ」
そんな笑顔の監督の一言で、改めて慌てて視線を逸らすことに。
しかし、前田監督の話を聞いて、改めて池が日本代表のエースだということを強く意識するエーちゃん。
だからこそ、あれだけピリピリしていたのかという気持ちも。
そんなことをしていると、今度は門馬さんの姿が。
門馬さんはエーちゃんの隣、そして門馬さん自身の試合は翌日のため、この試合をしっかり観れてよかったと。
「この試合は日本中どころか、世界中で多くの人が注目している。日本のエースがウィンブルドンで世界1位を相手にどこまでやれるか。その結果は日本のテニスの評価そのものになる」
前田監督に続いて、門馬さんの話を聞いて、エーちゃんの試合を観る目もまた一段と鋭くなる。
そしていよいよ試合が始まる。
レヴィーに続き、コートに向かう池。
コートへ向かうその様子も感慨深げ、そしてコートに入った瞬間、その光景に思わず足を止め見入ってしまう。
そして日本一vs世界一の世紀の一戦の幕が上がる――というところで次回<#388 聖地>につづく。
案の定というか、サンチェスとの差はラブゲーム以上でしたか。
あくまでもダウンザラインの調子を確認するための、練習試合っていう感じでしたので。
本気だったら、ラリーに持ち込ませてもらえなかった可能性が大いにあり得たってことですね。
無理もないことかとは思いますが。
そして池とレヴィーが初対面というのは意外というべきか、納得すべきか。
むしろロニーとレヴィーの関係は。
ロニーは世界的に有名なコーチですので、顔見知りである可能性は高いですが、レヴィーの元コーチって可能性もありますよね、普通に。
そしてエーちゃんに甘い浅野さんですが、その分応えてもらうってのは、日本代表に入って結果を残してもらうってことですよね。
甘さというよりも、期待の高さが覗えます。
というか、前田監督と門馬さんに挟まれるエーちゃんの図というのが、若干シュール。

そして池がセンターコートまで歩いているルートですが。

アニメ1期のOPでエーちゃんが歩いているルートですか?
アレってウィンブルドンセンターコートだったっていうことですか?
確かに芝のコートでしたが、そこまで気にしていませんでしたので、まったく気づきませんでした。
今回初めて、気にしましたよ。
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