麻奈実の提案で、京介の一人暮らしのアパートにみんなを呼んで引っ越しパーティーを開催することになった。パーティー当日、京介宅に次々といつもの友人たちが集まってくる。そんな中、京介から呼ばれた桐乃も到着したのだが、当然麻奈実と鉢合わせになって…。
「まったく……本当に仕方のない人ですね。お兄さんは、とんでもない大嘘吐きです。スケベで、変態で、シスコンで、ロリコンで、その上ドMで。会うたびにセクハラばかりして、わたしを怒らせて。いつだってお人よしで、お節介で……。鈍くて理不尽で優しくて、いつもいつもわたしを惑わせて――」
「そんなあなたのことが好きです」

ってところで、終わると思ったのに。
まさかの12巻部分まで、入れてくるとは。
予想外の展開です。
なのに、日向来襲があったのに、黒猫とあやせのフミフミ変態百合プレイはカットとか。
るんるんスキップ盗撮はあったのに、ストーカーの話カットとか。
なんだって、こんな不思議な展開に、と思わなくもない。
まぁ、尺の都合といえば、それまでなんですけど。
「新垣あやせ――以前の失言を撤回させて頂戴。私はあなたに、もう二度と、『関係ない』なんて言わない。これからはこう認識するわ――あなたは我が運命の前に立ちふさがる、強大な敵であり、同じ場所を目指す輩よ」
とか好きだったんですけどね。
そうなると、
「私たちは、田村先輩ほど優しくはないのよ。妹だからって、特別あつかいはしてあげないわ」
「桐乃……わたしたちが何を言っているのか――わかるよね?」
とかも省略されるんだろうなぁと思うと、ちょっと悲しい。
好きなシーンなんですけどね。
とは言え、序盤からの、きょうちゃんハーレム全開の修羅場っぷりは結構楽しめました。
沙織のテンプレお嬢様もといフリーザ様もしっかりやるとは……。
あやせさんのターンはこれにて終了?
告白→振られるって展開を、時系列通りに一緒くたに終わらせてしまうと、そうなってしまう可能性が非常に高そうなんですけどね。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈10〉 (電撃文庫)
スポンサーサイト