夢に向かって、現実的に!
#64~73まで収録。
コート100分割でコントロールできればポイントできるとエーちゃん。
しかし難波江の球を細かくコントロールするのは至難。
そのためにはとんでもない、集中力、瞬発力、持久力、技術が必要となる。
が、今のエーちゃんはそれをやるしかない。
全ての球に打点を合わせるのは無理。
とにかく1球、どこかでコントロールする機会を伺う。
それでも、ミスは避けられない。
ということで、今度は36分割。
しかし、それでは甘い。
今度は球威を増した1/64。
すると今度はアウト。
しかし、何とか球威も調整し、1/64のコントロール。
こうして難波江に追い込まれて、コントロールを重視した攻撃的なテニススタイルへと変わっていく。
とはいえ、まだ自分のものにできていないため、苦しい展開が続く。
しかし、ミスはまだ多いものの、その精度は増してきている。
でも、まだブレイクはできず。
それでも要約キープするところまで持っていき、5-1で迎えてしまったマッチポイント。
それを1/64コントロールでしのいだ。

――かと思われたが、判定はアウト。
納得できず抗議するエーちゃんだったが、当然覆らず。
納得はできないものの、実力差を痛感。
そんなタイミングでクールダウンしている難波江を見つけたため、あの分析表での自分の評価を聞くことに。
エーちゃんの評価。
精神はA、技術はBとC、身体的もBで戦略性はD。
戦略性は一歩間違えばAに成り得るもの。
そう考えた難波江はその評価を取り消して、また戦うときのために後でゆっくり考えると。
難波江が言う次の戦いは全日本ジュニアとなる。
そう考えるエーちゃんは、それまでに越えなければならない壁だと痛感する。
負けてしまったものの、エーちゃんの戦いは終わらない。
第2シードの岡田、そして第4シードの井出の偵察。
そんな中、なっちゃんピンチの知らせを受け、応援に駆け付ける。

そのなっちゃんの相手は、昨年の全中覇者で急成長中の1年生、中条めぐみ。
初対戦ということで、彼女のクセ球になっちゃんは苦戦、既に3度のマッチポイントを凌いでいる状態。
しかし、スコアでは不利ながら、表情はなっちゃんの方がいい。
というのも、焦っても気負ってもダメだということを経験で知っているため。
そしてそのピンチをしのぐと、なっちゃんの反撃。
最終的に、4-6、7-5、6-1と逆転し、最後は圧勝。
第1シードの力を見せつける結果に。
その後、慌てて井出の試合の最後を確認したり、他の選手の戦績をチェックし、エーちゃんの関東ジュニアを終わりを迎える。
そうすると、今度はとにかく練習。
普段の練習に上乗せしてコントロールを磨く練習、更にはSTCの周りをダッシュ。
そんなハードなトレーニングをしていると、STCを訪ねてきた不審人物に怪我の可能性を指摘され注意されることに。

その不審人物はSTCの新コーチ、青井さん。
とはいえ、青井コーチにとってエーちゃん達が初めての教え子。
とりあえず青井コーチはエーちゃんのスケジュールを確認。
そして三浦コーチからの言葉もあり、エーちゃんの無理な頑張りを実感。
ということで、エーちゃんに2日間の練習禁止令が。
『やるべきこと』ではなく『やりたいこと』をやるように言われ、それを実行しようとする。

が、『やるべきこと』は山ほどあるのに、『やりたいこと』がなくなってしまいすぐに手持無沙汰になってしまう。
すると我慢できなくなり、翌日には練習がやりたいと、さっそく禁止令違反をしようとする。
が、それをエーちゃんのテンパリ癖を知っている影山がストップをかけ、さらにはなっちゃんとのデートをお膳立て。
行先を決めていなかったエーちゃん、ということでなっちゃんの行きたい場所制覇へ。
買い物して、映画行って、甘いもの食べて、カラオケ行って。
そして、影山に告白するよう言われていたエーちゃん。思わずなっちゃんのことを考えるあまり、ボーっとしていた。
するとなっちゃんに、そのことを指摘され・・・・。
「な・・なっちゃんは・・・・その・・・・。俺のことどう思ってるのかなって・・・・」

「・・・・・・・・・・・・ズルい。そんなのズルイよ」
となっちゃんの逆鱗に触れることに。
まぁ、アイスで許してもらい、デートは終了。
そして、そのことを青井コーチに報告ということで、散々からかわれたり。
しかし、『理性』と『本能』、その2つが揃って練習をやりたいという気持ちが大切だということ教わる。
それにフリー練習でコントロールを、そしてまた抜きショットなどをやり、練習を楽しむことができた。
が、それだけでは全日本ジュニア優勝には足りない。
もっと強烈なインパクトが必要となる。

それは――アメリカへの短期テニス留学。
エーちゃんは両親を説得し、フロリダへ。
そしてマイクの案内を受け、FLテニスアカデミーへ。

そこで、エーちゃんはマーシャと出会う。
そしてアカデミーでは4人部屋での生活となる。
敦士さん、クリシュナ、そしてマーシャの兄でありプロでもあるアレックス、そしてエーちゃんの4人。
翌日には練習開始。
練習内容こそそれほど変わらないものの、施設設備とコーチの充実具合はSTCの上を行く。
それは、以前に池の試合を初めて見たときに、うらやましいと思った環境そのもの。
その環境を活かすべく、エーちゃんが動くということろで9巻につづく。
難波江戦も終了。
とはいえ、エーちゃんはコントロール主体で攻めるというスタイルを確立することに。
何だかんだいって、エーちゃんは負けても半端なく成長するからなぁ。
というか、負けた時の方が成長している気がする。
荒谷戦の弱点をつくスタンス然り、今回のコントロールショット然り、まだ先のチェンジオブペース然り。
まぁ、試合の中だけでなく、ちゃんと練習でも成長している感じですしね。
そして青井コーチも登場。
うん、まぁ、改めて読んでも……。
青井コーチの突き放しっぷりは半端ない。
最初は練習禁止、そして股抜き等々をやったと思ったら、すぐアメリカへGoですからね。
しかし、今巻は女の子が可愛い。
なっちゃんの「ズルイ」然り。
マーシャ然り。
でも、個人的に、一番好きなのは中条さんだったり。
出番が限られている上に、登場しても微妙な扱いになってしまう彼女ですが……。
ちゃんと
マガスペ番外編の主役を張れるだけの人物ですから。
ヒロイン力は決して低くないです。
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