Believe in youreself!!
#74~83まで収録。
フロリダ短期留学の初日。
昼食後に試合形式の練習が始まる。
エーちゃんの最初の相手は、アレックス。
しかし、アレックスは、エーちゃん相手を拒否。
それをなっちゃんからフォローを頼まれていた池がエーちゃん勝ったら自分と試合できると宣言。
エーちゃんにチャンスを作るアシスト。
アレックスと試合することができることに。
しかし、そのアレックス――欧米での『常識』。
球の重さ、そして主導権をとるという過程なしの全ての球が『危険の低い決め球』という2段階テニスに苦戦。
コントロールショットも、球が重すぎてコントロール不可。
エーちゃんはそのことを分析するものの、防戦一方。
結局、6-0であっさりと敗れる。
プロのアレックス相手とはいえ大敗。
しかし、エーちゃんは悔しさを滲ませるどころか、満足げにノートにチェック。
そのことを試合を観戦していたマーシャに突っ込まれたり。
その後、エーちゃんはクリシュナとまた別のプロとも戦い、全敗。
重い球、2段階テニスが欧米での主流だのだと確信。
そしてエーちゃんも2段階テニスと取り入れ、そして決定力をコントロールで決定力を得ようとマイクに相談。
新しくて面白いアイディが好きだというスタッフ。
早速、明日からエーちゃん用の練習メニューが組まれることに。
そして食事を終えての自由時間。
アレックスは池に負けたこともあり、ふて寝。
それに釣られるように、敦士さんもクリシュナも就寝。
そんな中、エーちゃんはフロリダに来たことで学んだこと、そしてできることをノートに。
そして翌日、エーちゃんはコントロール重視に組まれたメニューを開始。
それは基本STCでやっていたものの延長。
新たに加えるのは下半身の強化と、自分なりの感覚を身につけること。
しかし、午後の試合練習。
やるべきことも多く、ただコントロールしても決まらない。
それだけに苦戦を強いられるエーちゃん。
するとそんなエーちゃんにケビンコーチがアドバイス。
それは、コントロールを気にするあまり、手元を見すぎているというもの。
さっそくこのアドバイスを実践。

すると空振り。
しかし、成功すると、相手の動きを見て、ギリギリで打つ方向を変えることができる。
それにコントロールも問題なくすることができた。
が、まだそれを確実にやることは難しい。
それでも、やるべきことが見えてきたエーちゃんは、テンションだだ上がり。
そして1週間もすると重い球にも慣れ、2段階テニスへの戦術の変更も身につきはじめ、そしてコントロールも、視野を広げることでよくなる可能性が見えてきた。
が、まだ試合での勝利はなく、池に所まで行けない。

それを池に指摘され、そこからエーちゃんは勝ちにこだわっていこうとする。
が、いい試合をしつつも、勝ちきれない。
結局、フロリダに来て9日間で27戦全敗。
流石に、それはショックなエーちゃん。
悩みに悩んで、完全に空回り。
そんなエーちゃんを見かねて、アレックスがアドバイス。

「Believe in yourself」
しかし、アレックスのその言葉を受けても、エーちゃんは人より頑張れる自信はあっても、人よりもできる自信は持てないと。
それはモチベーションにも現れ、初日よりも低下。
それをケビンコーチに問われ、相談。
それは、『負け癖』のせいだと。
その負け癖のことを聞いたエーちゃんは、さらに意識し、重要ポイントで力が入ってしまう。
ということで、エーちゃんは休憩がてら、マイクに相談に行くことに。
その途中にマーシャと遭遇。

あまりの元気の無さに、マーシャが付き添いマイクのもとへ。
そこで負け癖のことを相談するものの、結局は自分を信じるというアレックスと言ったこと同じ。
そして、エーちゃんに「Believe in yourself」と言ったアレックス自身もプレッシャーに苦しんでいたのだとマーシャ。
それを聞いて、エーちゃん、プロになって負け続けてなお、同じことを言えるのかと。
そしてプロの世界は負けた人じゃなくて、自分を信じられなくなった人が脱落していくのだと。
そして今頑張っているエーちゃんに言えるのは、『Good luck!!』と。
そして試合練習に戻ったエーちゃん。
その相手はペドロ。
自信を取り戻そうとするエーちゃんだが、早々と力が入ってしまい第2ゲームにブレイクを許してしまう。
すrと、靴ひもがほどけかかっているのに気付かず転んでしまう。
さらには、ガットもガタガタだと、カリカリ直しながら、今まで以上に最悪だと。
しかし、それでも息を吐いて、マイクの運という言葉を思い出し、気持ちを切り替える。
すると、予想外にいいリターンが。
するとエーちゃんは、今のリターンと同じ動きをやってみようとする。
靴ひもは直している時間がないため、ガットを直して、深呼吸。
すると再び好リターン、そして2段階テニスで決めることができ、攻めてもミスすることなくプレー。
更にと今の動作を繰り返す。
しかし、それでもブレイクには至らず。
3-0に。
が、そこからキープには成功。
ゲームカウント5-3とブレイクできなければ、負けという状況に。
それでもエーちゃんは『ガットを直して深呼吸』というルーティーンを得たことで、重要ポイントでも力が入りすぎない。
そしてブレイク。
自分を信じプレーすることができ始めたエーちゃん、続くゲームをキープ。
そして更にブレイク。
そして迎えたマッチポイント。
ペドロの重心から動きだしを予測。
その逆を突くショットを決め、フロリダに来てからの初勝利。

その勝利を噛みしめる。
そして更にこの後クリストファー相手に7-5で勝利。
負け癖を乗り越え、強くなっていることを感じる。
そしていよいよ池への挑戦権を得たエーちゃん。
新年のパーティを終えた、その日の早朝。
エーちゃんは池に挑戦。

時間の都合で1セットマッチだったものの、その試合は池の強さを一方的に見せられるような内容。
それはエーちゃんが成長したからこそ測れるようになった池の強さ。
そしてエーちゃんのフロリダ短期留学最終日前日。
エーちゃんが行う試合練習もおそらく最後。
そしてその相手はアレックスと、3セットマッチで。
以前はえーちゃんとの試合練習を断ったアレックスだったが、今回は意外にもスンナリOK。
認めてもらえたのか、それともエーちゃんとの試合も最後だからなのか判断に迷うエーちゃんだが、今日の勝敗如何で見えてくるものが違ってくる。
だからこそ勝ちたい。
そういう強い思いでエーちゃんは試合に臨む。
2週間弱、アレックスの研究にも余念のなかったエーちゃん。
その徹底的に調べた情報で技術、パワー、経験の不足を埋める。
そうすることで、安定しない立ち上がりのアレックスのファーストゲームをブレイク。
その後、自分のサーブゲームもデータ活用が功を奏し、確実にキープ。
エーちゃんの優位な展開で試合が進む。
アレックスは自分のパターンがかなり詳細に読まれていることを実感。
それがエーちゃんのノートの成果なのだと。
その一方でアレックスは、プロになってから勝ちを意識しすぎるあまり中々勝てない日々が続いた。
そのことで後悔し苛立っていたアレックスに、アレックス父は恐れず攻めた結果ならそのことを悔いず、前を向けとアドバイス。
そうして、失敗を恐れず振り返らず攻撃的に。
そうやってここまで来たアレックス。
その前に今立ちふさがろうとするエーちゃんは、徹底的に過去を振り返ることで2週間前とは別人の様。
そのことで、過去は変えられなくても、振り返り受け止めるべき過去があるのかもしれないと、そう考えるようなってきたアレックス。
すると、エーちゃんが知らないパターンで勝負を仕掛けてくる。

(そのノートに何が書いてあるかはよくわかってる。振り返りはしなかっただけで、俺自身の過去なんだから。たった2週間で俺を知ったつもりなら、大間違いだよ)
パターンを変えてきたアレックス。
しかし、エーちゃんはルーティンをしながら、平常心のまま試合に臨む――というところで10巻につづく。
おまけはで気になったのはマーシャ。

実はこの巻はかなり印象深い巻だったりします。
僕が本気でベビステに惚れて、マガジンを買いだしたのが#76でしたので。
その前から好きだったのですが、マガジンを購読しはじめたのは、ココから。

クリシュナの「怒っている人が一番負けず嫌いとは限らないよ」という言葉。

そして夜中までノートをカキカキやっているエーちゃんの姿が印象的でしたので。
何か、こう、僕の琴線に触れたわけですよ。
その時点では感想を書くことなんてまったく考えていませんでしたが。
それから4年半、何だか感慨深くなったりした僕なのです。
閑話休題。
エーちゃんが2段階テニスをやり、相手を見てコースを変える。
そして負け癖を経て、それを乗り越えるという、作中でも屈指のエーちゃん成長巻ですし。
何だかんだで燃えますよ。
ちょうど、これを書いている時点では連載はフロリダ留学2回目も終盤ですしね。
なんか、色々と思っちゃうわけですよ。
まぁ、それはさて置き、10巻感想どうしよう。
実は書くの3回目になってしまったり。
1回目の下書きは残っているのを確認したのですが、今の書き方と随分違いますし。
2回目の下書きは行方知れず。
新規に書きおなすかなぁ。
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