第三の書庫

 マンガ、ラノベ、アニメ、ゲームの簡易感想を書いていこうと思っています。

ベイビーステップ 28巻 感想

 悩みぬいた先には答えがある――――!!

 ついに決着!
 エーちゃんvs.神田戦!!

 #261~#270まで収録。




 エーちゃんの足はかなり限界に近い。
 とりあえず思いっ切り抓って痛みで誤魔化しているものの、その場しのぎでしかない。
 ここまではパフォーマンスを落としていない。

 そのことに神田も驚嘆するが、神田自身身をもって知ったこととして、気力で戦うために最後の最後に必要なのは身体だと。

 確実にキープしたい神田。
 ミスが出ているととはいえ危険なジャンプショットを封じるため、強打と高い技術を駆使したショットのコンビネーションで厳しくライン際を狙う。

 エーちゃんはそれを蓄積した情報を活かし、チェンジオブペースを展開。
 渾身のジャンプショットまで持ち込む。

 中々入らないが、この時点での勢いはエーちゃんが上を行く。

 しかし、この神田のサーブゲームから優位を奪うのは厳しく、集中力の持続が困難なエーちゃんは少しでも早く仕掛ける。

 このゲーム、エーちゃんはジャンプショット2本を決めるものの、紙一重のミスを3本犯し、ブレイクはならず。

 11-11となる。

 エーちゃんも無理してコントロールショットを打っているため、ミスが出る。
 本来ならもっと追い込んでからの勝負が望ましいが、集中力の持続からそれでもできなく、厳しい状況。

 しかし、神田もサーブゲームで5本エースを狙われる内容に、危機感を募らせ、さらに、自身の足にも違和感が出てきていることを実感。

 そして第23ゲーム、ついに試合が動く。
 30-30、限界を超えているエーちゃんだが、最後の力を振り絞ってのプレー。
 すでに速攻に出るしか選択肢がなくなっていたが、これが思考とプレーを単純にし、集中力を研ぎ澄ますことに。
 しかし、それと同時に、エーちゃんの足が完全に限界を迎え、集中力を阻害。
 ジャンプショットが乱れ始める。

 右足というフォアハンドの軸足が麻痺しかけているために、正確にジャンプして緻密な打点を捉えるのは不可能。

 ジャンプショットでポイントを決めに行くが、ことごとく僅かに外れ、エーちゃん、このサーブゲームを落とす。

 それでもエーちゃん、集中力を落とさずに、鬼気迫る表情で第24ゲーム、ブレイクを狙う。

 エーちゃん必死のプレー。
 そして最後のジャンプショット。

 これが球1つ分、入らず、アウト。
 これでエーちゃんの敗戦が決まってしまう。

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 最後のアウトの判定を聞いた瞬間、足の力が抜け、崩れ落ちてしまうエーちゃん。
 この大熱戦に惜しみない拍手が送られる。

 そんな中、勝者のはずの神田が、最後、明らかにエーちゃんに攻め続けられたことを悔い、それを糧にしてみせると。

 一方で、まだ心ここにあらずのエーちゃん。
 しかし、コートを出る際に、皆が待ち構えていて、これで応援してもらったことのお礼、そして期待に応えられなかったことへの謝罪を口にする。

 そんなエーちゃんに父はよくやったと。

 そしてエーちゃん、取材や大学の推薦のことなんかで一気に囲い込まれることに。
 その際のエーちゃんは落ち込んだ様子はないものの、それは試合直後で実感がわかないため。


 負けてしまったエーちゃんだが、なっちゃんの意志もあり、明日の決勝を観てから帰ることに。

 ベスト4に入ったメダルと賞状をもらい、影山たちとも別れ、食事をとり、風呂に入って一息。
 そしていつものクセでノートをチェックするが、次の試合がないことを思い出し、以前描いた未来予想図を見て、優勝から先のプロになる夢を諦めることを再認識。

 予め考えていた分、精神的ダメージは軽減されているものの、その痛みは計り知れない。
 今日の反省点を書いていく際も表情は暗く、歯を食いしばるようにして書き進めていく。
 その必死さ故になっちゃんからの着信にも気づかず。

 翌日になっちゃんにそのことを謝ると、今日残ってくれた俺を言いたかったのだと。
 そしてエーちゃん、なっちゃんに自分のことは心配しないでと。
 今日は最初から最後まで応援しているからと。

 一方の清水さんも、この決勝で母がコーチを離れることが決定。
 世界で戦うためのベストのコーチを探すと。

 清水さんの自立。
 しかし、その突然に言葉に思わず涙が出る清水さん。

 そしてなっちゃんが優勝を懸け、初めての清水さん打倒を目指す試合が始まる。
 なっちゃんは最初から飛ばす。

 エーちゃんのおかげで今戦えるとわかるだけのプレーを見せるために。

 今までとは違うプレースタイルの清水さん。
 エーちゃんの目には、以前よりも無駄が多く映る。

 だったら普段どおり、ストロークで崩していくのがベスト。
 そう考えるエーちゃんだが、なっちゃんはここでエーちゃんの、そして清水さんの意表をつくドロップ。

 ほかにもなっちゃんらしい、本能的なプレーをし、第1ゲームを取る。

 すると今度は清水さんが、弱気と強気。
 そのどちらもの感情をコントロールして、強すぎず弱気でもない一番強い自分を見つけようとする。

 ゲームカウント4-4までキープ合戦。
 しかし内容はなっちゃん有利。

 すると第9ゲーム、なっちゃんはエーちゃんとの試合以降練習してきた前後の動きを攻撃的に。
 この今までと違う展開でキープし、清水さんにプレッシャーをかけることに成功する。

 そして追い込まれたことで、より確実な戦略へシフトすることを迫られた清水さんに対して、なっちゃんはやはりネットプレーを活かし、ブレイク。
 第1セットを奪取。

 すると第2セット、清水さんは『より確実な戦術』のままショットの精度を上げ、なっちゃんのミスを誘う。
 そしてその中に攻撃なプレーを入れ始めると試合内容が急変。

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 それは以前の清水さんのプレーと似て非なるもの。
 だんだんプレーの無駄がそぎ落とされていく様はエーちゃんが見惚れる程。


 一方の男子決勝。
 第1セットは難波江が取っての第2セット。
 何度も対経験のある難波江は神田のエッグボールに手こずりながらも、対策は十分。
 そして新ショット、鋭角クロスもエーちゃんの試合で想定済み。

 しかし、その難波江のプレーを神田の気合が上回り、第2セット最初にブレイクしたのは神田。

 そして再び女子の決勝。
 こちらも第1セットダウンの清水さんが先にブレイク。

 しかし、なっちゃんはそれにも動じず、前に出たフリなどいつもより戦略的にプレー。
 そしてなっちゃんはいつもよりも楽しそうにプレー。

 そして、それは以前の清水さんには分からなかった感情。
 しかし、今の清水さんには理解できるもの。


 なっちゃんもすかさずブレイクバック。
 エーちゃんの目には、既に二人は次の次元――プロの次元で戦っているように見える。

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 そして最後はなっちゃんのサービスエースが決まり、初優勝を飾る。

 一方の男子は結局、第2セットも難波江が逆転。
 貫録を見せ、2連覇を達成。

 神田も最終セットまでもつれればという内容を見せたものの、準優勝。
 しかし、鹿梅の監督と白江には既に海外に行く決意を見透かされていて、その決意も半ば黙認。

 優勝を目標にして戦い続けてきた全日本ジュニア。
 エーちゃんはあと一歩及ばず、幕を閉じることに。

 そして全日本ジュニアを終え2週間経ち、9月。
 エーちゃんは、神田との試合を夢に見て、飛び起きるような日々を送っていた。

 プロを諦める選択をしなくていはならない。
 それでも週間となっているランニングと練習は継続。

 そんなある日、エーちゃんの通う大杉高校ではかなり大規模に行われる体育祭が。
 そこで大活躍のエーちゃん。

 そこで影山は改めてエーちゃんに本当にプロを諦めるのか、その気持ちを問う。

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 エーちゃんは、吹っ切れた顔をしているが、やはり夜は敗戦を引きずる夢にうなされる。


 そしてそれは練習にも影響が出始める。
 それをいち早くさっちした青井コーチはエーちゃんを自宅に呼び、自分が現役だったころのDVDを見せる。
 そこで自分のパフォーマンスが落ちていた理由をエーちゃんに告げる。

 それは今のエーちゃんのように試合中に迷っていたということ。

 そしてエーちゃんのノートに書かれた神田戦の反省。
 そこに書かれる「次」。
 本心ではプロを諦めていないのではというエーちゃんの深層の意識を指摘。

 図星を刺されたエーちゃんは珍しく激昂。
 だったら自分に正直にプロを目指すのが正解なのかと青井コーチに問い質すようなことを言う。

 すると青井コーチもそうは言わない。
 でも、たとえ辛くても自分の気持ちにウソはつくなと。

「じゃなきゃ、この2年半必死にやってきたことも、それを支え続けた熱い思いも、全部がウソに霞んじまう。それだけはしてほしくないんだ。お前が、この先、自信を持って生きていくためにな・・・・」

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 この青井コーチの言葉に、今までの我慢してきた感情が溢れ、涙を堪えられないエーちゃん。


 青井コーチと話すことでスッキリすることができたエーちゃん。
 さらに今度はなっちゃんと電話して、『焦らないで、思いっきり悩んだら、きっと自然に・・、一番ぴったりな選択ができる気がするよ』という言葉で、エーちゃんは改めて進路を考え直すことに。

 そんな日の数日後、エーちゃんにとって思いがけないニュースが飛び込んでくる。

 今年の全日本選手権に欠場者が出て、全日本ジュニアのWC枠がベスト4まで広がるのだと。
 出場するかどうかは3日で決めなくてはならない。

 するとエーちゃんは即座に行動。
 両親に頭を下げ、許可を貰う。
 推薦状をくれた大学にも連絡し、返答を待ってもらえる学校以外の推薦は断り。
 そして学校にも相談し、実質休学。

 そして全日本選手権に出場することと、2か月学校を休んで再びアメリカでの武者修行をすることを決断。

 すでに池に相談し、池の家に泊めてもらえることと、アカデミーで仕事をやることでレッスン料をなんとかできるようにしてもらっているのだと。

 そして意を決して、エーちゃんは再びのアメリカへ。


 アメリカに到着したエーちゃん。
 迎えに来てくれた敦士さんに新しくなったアカデミーを案内してもらい、池の所へ。

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 すると早速池と打ち合うことに。

 コーチとエーちゃんVS池という2対1の練習ながら、エーちゃんはコントロールショットも、ジャンプショットもあっさり返されてしまう。
 さらには池の強烈なショットを打つと視野が狭くなってしまい、いつも倍の集中力と脚力を使い疲労もパンパじゃない。

 しかし、エーちゃんのこのプレーを池のコーチであるロニーコーチが興味深そうに見ていて……。


 そしてエーちゃんの2か月のアメリカ生活が始まる。


 そして改めてアカデミーでの練習に向かうと、アレックスとクリシュナとの再会。

 そして早速、エーちゃんにはアカデミーの仕事と練習内容のスケジュールが組まれていて。
 しかもエーちゃんの練習には、世界屈指のコーチであるロニーコーチの意見も入っていて。

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 そんなエーちゃんが最初に行う練習メニューは――目を鍛えるもの――というところで次巻につづく。




 この巻は非常に衝撃的な展開の連続ですよね。

 エーちゃん、まさかの敗戦。
 もう、連載当時は本当に、この話を何度も読みなおしましたから。

 それでも、夢かと思いました。


 そして全日本ジュニア男女の優勝者決定。


 あと、体育祭でエーちゃんが影山にみせた笑顔。

 そして青井コーチの言葉に、全日本選手権出場の可能性。

 すると即座に渡米と、怒涛のように物語が動いていきましたし。



 正直、全日本ジュニア終了で終わらなくて良かったと本当に思いました。
 本当に、本当に。

 うん、まぁ、アメリカ行きが決まった時点でマーシャ、マーシャっと言っていた記憶があるんですけどね。
 
 
 でも、本当に、神田からの敗戦からの流れも、最初は疑問符を浮かべていた僕ですが、やっぱりこれで良かったのかなぁと思います。
 
 神田での敗戦で、プロを諦めることになっても涙を流していなかったエーちゃんが、青井コーチの言葉で涙する様子なんて、僕ももう本当に涙があふれそうでした。
 
 あぁ。
 あとはおまけ。

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 両親のなれ初めが合コンだったと知って、何とも言えない清水さんの図。


 連載当時の感想。
 ベイビーステップ #261 「始まりの終わり」
 ベイビーステップ #262 「自立」
 ベイビーステップ #263 「二つの挑戦」
 ベイビーステップ #264 「光と影」
 ベイビーステップ #265 「勝敗の先」
 ベイビーステップ #266 「活躍」
 ベイビーステップ #267 「プロの話」
 ベイビーステップ #268 「通知」
 ベイビーステップ #269 「日進月歩」
 ベイビーステップ #270 「道筋」





 ベイビーステップ原作感想一覧

 ベイビーステップアニメ感想一覧


 ベイビーステップ(28) (少年マガジンコミックス)
 ベイビーステップ(28) (少年マガジンコミックス)

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[ 2014/06/03 21:49 ] ベイビーステップ | TB(0) | CM(0)
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ココノイ

Author:ココノイ
サブPCが逝くまでサブブログとして継続中。
たまに一気に更新することがあったり、なかったり。

気まぐれでコピペと見せかけて……。

最近購入しているコミック誌とか
まぁ、買っているからといって、その雑誌の感想を書いているとも限らないわけですが……。
一応その雑誌に載っている漫画の感想はある程度書きたいなぁと思っていたりするのです。
週刊少年ジャンプ
週刊少年マガジン
週刊少年サンデー
月刊コミック電撃大王
月刊ヤングエース
月刊タイムきらら
月刊ヒーローズ

この辺に連載されているものは時々何かの話のネタにしたり、しなかったり。
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