第三の書庫

 マンガ、ラノベ、アニメ、ゲームの簡易感想を書いていこうと思っています。

ベイビーステップ #431 「分岐点」 感想


 第1セットを0-6で落としてしまった渡邊さん。
 そのショックは大きい。

 それだけに、自分のスランプの理由などが去来するが、試合中考えることではないと、気持ちを切り替える。

 今すべきことは、エーちゃんを何とかすること。

 そうして、横目でエーちゃんの姿を確認すると、必死にノートにペンを走らせる姿が。

(しかし、チェンジコーチの度に、よくそんなノートに書くことがあるな・・・・。ノートを使う奴はたまにいるが、普通は気づいたことをメモるくらい・・。・・・・あれが何かの役に立ってるとすれば・・・・、重要なポイントを体感した直後にデータベースにして後で戦略を立てるのに使うってことか?)

 それは緻密な分析。
 渡邊さんには足りない部分でもある。
 しかし、それは強みの違いでもある。
 渡邊さんの武器は身体と技術。

 bs431-01_R.jpg

 身体を管理して鍛え、技を磨くことは徹底している。
 その一方で戦略もないがしろにはせずに、コーチを頼ってカバーしている。

 だというのに、こんな一方的な展開になることが理解というよりも納得できない様子の渡邊さん。


 一方、そんな渡邊さんの様子を覗ったエーちゃん。

(渡邊さんはたぶん俺の戦略への迷いや精神的の乱れでいつもよりパフォーマンスが落ちてる)

 なら第2セットの出だしもこのままいければ――。
 そんな淡い期待が一瞬過るが、すぐにそれを否定。

 難波江からもらって情報を鑑みれば、このまま逃げ切るなんて考えは甘すぎる。
 例えばダウンザラインを攻略されたら、それだけでこの程度の差は一瞬で詰まってしまう。

 まだ瀬戸際というのは変わらない。


 そこでタイムのコールがかかる。


 第2セットも渡邊さんのサーブから。

 渡邊さんもすぐにサーブには入らず、間を取って心を整えてからゲームに入る。

(・・・・最低限いつもの力を出すことが先決)


 というわけで、考えすぎず、戦略単純に。
 やられる前に、先制の一打を。

 bs431-02_R.jpg


 ワイドへの厳しいサーブ、そしてエーちゃんのリターンを強打で叩き込んでのウィナー。

 15-0。


(速攻・・・・! 武器を出す間もない・・。やっぱりこのままじゃダメなんだ)


 するとエーちゃん、守備位置をかなり後ろ寄りに。

(前じゃなく後ろ・・・・。なぜそうくる?)

 守備位置を後ろにすることで、渡邊さんの先制攻撃に対する守備力は高まる。
 しかし、前で打つダウンザラインは出しずらい上、後方は力がモノを言う領域。
 ここまでの積極策からして急に守備的になるのも考えにくい。


(そこからどう武器を出すのか・・・・。見せてみろ!)


 渡邊さん、ワイドへの強烈なサーブ。


 エーちゃんも、渡邊さんはここは絶対に落とせないため、かなりの厳しい先制攻撃がくるとは予想済み。

 まずは強烈なサーブを凌がなくては、せっかくの武器も使えない。
 そのための後方守備。

 しかし、それだけでも勝てない。


 渡邊さん、エーちゃんの後ろに下がった守備位置からの積極策なら、コントロール重視と判断。

 ダウンザラインと鋭角クロスを警戒。

 bs431-03_R.jpg

 しかし、エーちゃんのリターンは、予想に反して、クロスへの強打。
 同時に前に出て、守備位置を定位置へ戻す。

 この不意打ちで渡邊さんは反応が遅れる。
 それでもエーちゃんのリターンを深く返すが、これで状況は互角に。


(やっぱり、そこで武器を出す機会を窺うつもりか。次から次にあの手この手と打ってきやがる。だがまだ互角・・・・。出せるもんなら出してみろ!)

 ダウンザラインを警戒する渡邊さんだが、エーちゃんはネットを取るべく前へ。

 慌てて、前へ沈める渡邊さんだが、エーちゃんはそれに追いつき、うまく拾う。

 このエーちゃんの想定外のプレーに渡邊さんは反応できず。

 15-15とする。

 bs431-04_R.jpg


(なぜ今、前に出る・・・・。後方からの武器でセットを奪っておきながら・・・・。それを使える状況を敢えて今作っておきながら・・・・)

 エーちゃんの選択に混乱を極める渡邊さん。
 だが、いつまでもそうしていられない。

 続くサーブ。
 エーちゃんの守備位置を確認すると、またしても後ろより。


(俺のサーブだ・・・・。今のリターンをケアして先手!)

 エーちゃんのプレーに動揺する渡邊さんは、フォルト。
 続くセカンドサーブ。

 今度、エーちゃんは、ベースラインを踏むほどに前よりの守備位置。


 その守備位置を確認した渡邊さんは、弾むスピンをセンターへ。

 エーちゃん、このスピンを上から思いっ切り叩き、連続での力勝負。
 さらに前に出るリターンダッシュ。

(強打は本来不利だけど・・・・。第1セットを戦略で奪っての第2セットの頭だけなら・・、多少の効果はあるはず・・・・。そしてダウンザラインじゃなく・・、前に出て反応勝負!)

 bs431-05_R.jpg


 渡邊さんも鋭角の鋭いクロスでエーちゃんを抜こうとするも、エーちゃんこれに反応。
 ボレーで鋭角クロスに決め返し、15-30。


(反応がいい・・・・。だから前で勝負ってことか・・・・。・・・・てことは、攻略できてない武器が二つに・・・・。まずい・・・・)

 bs431-06_R.jpg

 渡邊さんの動揺は増すばかり。
 このまま畳み掛けられるか――というところで次回<#432 均衡>につづく。



 渡邊さんは、エーちゃんみたいなタイプには相性が悪いのかもしれませんね。

 恐らく全日本での難波江戦も、スコア的には競っていましたので、ここまでではないにしても似たような展開だったのかもしれません。

 互角以上にやりあえているのに、敢えて戦術を変えてくる。
 先手先手で動いてくるエーちゃんの意図を掴めないというか。

 この辺は、『戦術を蔑にしていない』で済ませてしまっている、からかなぁと。
 うん、これは私見ですし、言葉にするのが難しいところかもしれませんが。

 渡邊さんのスタイルは、これも正しい表現なのかは分かりませんが、『エーちゃんと出会わずにプロとして大成した荒谷』って言うとしっくりくる気がするんですよね。

 戦略の重要性は理解はしている。
 でも、あくまでもフィジカルと技術のついで感があるというか、何と言うか。

 難波江に負けた後、エーちゃんにこういう展開に持ってこられるとどうしても。

 まぁ、普通に考えたら戦略でこんな展開になることはないと思いますので、渡邊さんが普通なんだとは思いますが。

 むしろ異常なのは、エーちゃんとか、難波江で。


 ですので、今まで渡邊さんがフィジカル面と戦略面への意識が9:1だったとすると、8:2くらいにすれば、案外化けるのかもという話。

 かと言って、これを5:5とかにすると、逆に弱くなるかと。
 たぶん、きっと、おそらく、間違いなく。




 ベイビーステップ(44) (週刊少年マガジンコミックス)
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[ 2017/04/19 22:21 ] ベイビーステップ | TB(0) | CM(2)
荒谷に一票
非常にいい分析と思います。

メンタルトレーニング後の変化が見かけ大きすぎてびっくりの展開です。ブログ主様が書かれているとおり対戦相手を裸にしてしまう難波江やエーちゃんが普通じゃないという点で納得いたしました。
[ 2017/04/24 11:46 ] [ 編集 ]
Re: 荒谷に一票
基本的に非体育会系の僕なので、的外れ言動も多いかと思いますが、そう言っていただけると嬉しいです。

メンタルトレーニングはエーちゃんに非常にいい結果をもたらしていますね。
元々メンタル的に強かったエーちゃんだからこそ、うまく攻守の入れ替えのギアチャンジも噛み合っての急成長+ゾーンという最高の結果につながっているのかと。

あとは渡邊さんが難波江戦、そしてエーちゃん戦を経て、スランプ脱却のため、僕が記事内で言ったようなフィジカル:戦略を5:5で取り組むみたいな間違った方向に行かないかが心配です。
いや、流石に無いだろうと思っていますが……。

[ 2017/04/25 20:56 ] [ 編集 ]
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ココノイ

Author:ココノイ
サブPCが逝くまでサブブログとして継続中。
たまに一気に更新することがあったり、なかったり。

気まぐれでコピペと見せかけて……。

最近購入しているコミック誌とか
まぁ、買っているからといって、その雑誌の感想を書いているとも限らないわけですが……。
一応その雑誌に載っている漫画の感想はある程度書きたいなぁと思っていたりするのです。
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週刊少年マガジン
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