アバンは4巻プロローグⅠの前半。
記憶喪失のライナが、拾われる話。
イリスは不眠でシオンからの手紙をライナ達に届けに来た……ものの、妹の消耗に気を使ったフェリスがイリスを気絶させ、もとい寝かせつけ、その間にフェリスはイリスの持ってきた団子を食べ始める。
でもその団子の箱にシオンの手紙があって……。
翌日、イリスはシオンの手紙を渡そうとするものの、既にその手紙はゴミ箱の中。
イリスの記憶の断片では竜が消えたという情報だけ。
それを聞いたライナ達は例の竜の短剣の再捜査だと思い、あの竜が生えた場所に行くことに。
でも実際のシオンの命令は、あの辺の住民が皆殺され、竜が消えた、だから関わるな的なことだった。
そして竜の生えた森まで来たライナ達。
そこには血が流れていない死体が大量に、そしてスイとクゥのピンク頭兄妹が。
不用意に近づくライナをとめるフェリス。
彼女の視線の先はスイの腰、そこには竜を生やした例の短剣が。
というわけで彼らの目的はライナ達と同様遺物の入手、更には遺物の目撃者の口封じも。
となると当然戦闘に。
ライナの相手はスイでフェリスの相手はクゥ。
ライナはスイの魔法をコピーするものの、それでライナが複写眼保持者であることがバレ、フェリスの相手クゥも『アイルクローノの鎌』という身体強化と氷の能力を持つ遺物――『忘却欠片(ルール・フラグメ)』を所持。
その力の前にフェリスも苦戦。
で、スイは複写眼と結晶のことを語りつつ、ライナ達が放置した短剣をその腕に突き刺し、自らの腕を竜に変化させる。
ライナ達は遺物を実用段階にまで使用している相手ということで撤退を決意。
でも、そう簡単には逃げられず、スイは結晶を使ってライナの複写眼を暴走させる。
で、ライナの暴走は他の複写眼とは違うということで、スイの持つ『エレミーオの櫛』は効果をなさず、スイの腕ごと消滅していく。
スイの消滅は腕だけに留まらずというところで、竜の腕を使って自分の腕を噛み千切り、炎で止血。
そして今度はスイ達が撤退へ。
で、ライナは暴走しつつ、アバンの続きを回想。
「刻まれた悲しみを――」の後半部分、ライナが始めて複写眼を使い、『化物』となったことを回想しながら、
「俺は――化物なんだ」
というところで次回に続く。
EDに違和感を感じるなぁと思ったら歌詞が違うのかな?
2番?
……………………………………。
あれ? 何か予想外のところで終わった。
だってあと10ページくらいで、3巻エピローグ(プロローグⅡ)じゃん。
それに4巻のプロローグⅠの部分が入ってる。
ここってライナの暴走に掛かるというよりも、ククとの話に掛かるから無理やり今回の話に入れなくてもいい気がするのですが……。
まぁ、今回の話に入れたのは、最後の「俺は――化物なんだ」のセリフのためだと思いますが。
今更ですが、スイは殺る気満々とは言え、自国の魔法を初っ端から使うのは迂闊だと思うんだ。
お兄ちゃんを見習うべきです(たぶん3話くらい先の話)。
後、ライナの過去話は少々話が駆け足で分かりづらいと思う。
前述していますが、あの時点でライナは記憶喪失で、複写眼も魔法も使ったのはアレが初めて。
あと攻めてきた兵隊はローランド兵です。
魔法体系でわかるかもしれませんが、一応。
ローランドの村にローランド兵が攻めてきたという構図です。
理由が完全に端折られているので混乱しそうですが。
理由は、貴族の道楽です。
前王が治めていた頃のローランドの負の部分の一端といったところでしょうか。
竜の短剣の名前は『ドルウィの剣鱗』でいいのかな?
コレが初出? それともどっかで出てたのかな? 僕は知らないんですけど。
あれ腕に突き刺すの普通に痛そうなんですが……。
まぁ、今度から義手になるから痛くないのか。
そいういえば書き忘れていたので加筆なのですが、クゥの性格変貌のこと触れてなかったなぁ。
更に突っ込み忘れていたのですが、ライナ服どうするんだろ?
予備用意しているのか? あれ部類的にはローブ的な鎧のはずだけど。そんな何着も用意するものなのか?
あるいはイリス宅急便が、団子と一緒に持ってくるのか……。
今回以前の感想。
#001 「昼寝王国の野望」 #002 「英雄と寝ぼけ男」 #003 「複写眼(アルファ・スティグマ)」 #004 「ライナ・レポート」 #005 「目覚め始めた世界」 #006 「暗がりに潜む者」 #007 「その手を離さない」 #008 「エスタブール反乱」
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