アルアの出身のレジット村でライナ達を待ち受けていたのは、スイとクゥの兄妹。
その2人にククは捕らえられていて、どう動くか……。
でアルアが目を覚まし、ライナを両親の仇だと思い魔法を唱えようとするものの、ライナはそれをあっさり阻止。
泣き叫ぶアルアに自身も複写眼保持者であることを証明し、独白。
そしてアルアを弟子に。
そして体術はフェリスに。
まぁ、初っ端らか悲鳴を上げる鍛え方ですが……。
そしてアルアを戦力に組み込めるようにして、スイとクゥの待つ貴族の館に。
スイはライナにガスタークにスカウトするものの、ライナはそれを拒否。
そしていつものように、ライナvsスイ、フェリスvsクゥの対決が。
でもライナの放つ“稲光”につづくもう一つの“稲光”、それはアルアの放ったもの。
それでスイを追い詰めるものの、クゥが『アイルクローノの鎌』で防ぎ、結局奇襲作戦は失敗に。
それでもその奇襲作戦はスイに
「『複写眼』……魔眼の中では、決してレベルの高くない代物だと思っていたが……とんでもない。厄介さは、最悪だ」
と言わしめるほど。
それ以上は戦いたくないと、ククを人質に。
でもそのタイミングでフロワード乱入。
影でスイの右腕を食いちぎる。
その隙にフェリスはククを奪還。
で、止めを誘うとするフロワードの一撃を止めたのは、ライナ。
でも結局フロワードとは激突せずに、少し問答をしただけで去っていく、フロワード。
その頃ローランドではシオンがあまりに多くのことを背負い込もうと、そして今後起こるであろう戦争のことを考え苦しんでいた。
というところで次回につづく。
アルア修行、ライナに魔法を教わるところ完璧に省略。
ほんの僅かの時間で一般魔道兵が覚える3年分のことを学んだのに。
まぁ、それはあくまでも理論的なことですが。
「我・契約文を捧げ・えーなんだかとりあえず、光が闇を覆っちゃう」とかで。
ライナ自身まんざらでもないようだったし、今回の“稲光”をイジるという伏線もあったのに。
『複写眼』の強さですが、下から2番目。
まぁ、こういっちゃ何ですが、ただ魔法をコピって放つしかできない能力ですからね。
それだけだと、ライナに魔法を放とうとしたアルアみたいに、遅いとあっさり防がれることになってしまいますから脅威になるレベルではない。
あくまでも魔道知識を身につけた上で応用しだしてこそ、活きる魔眼。
でもその一方で暴走率が高く、ライナクラスまで成長することが稀ですからね。
現にライナも2度……3度暴走してますし。
まず脅威になるレベルまで育つ『複写眼』というのがいなかったのでしょう。
普通の暴走なら忘却欠片で対応できるレベルですし。
だからこその低評価かと。
で最悪の厄介さ。
今回使ったアルアの“稲光”操作は本来の“稲光”の構成をいじって使っているとはいえ、対スイとクゥと意識して作った新術。
使用可能まで2ヶ月、実戦での使用となると半年はかかる代物。あるいは、それ以上かかるものかも。
それを今回は一週間で実戦使用としたわけですから、脅威に感じているわけです。
まぁ、これこそ、ライナの魔道オタクっぷりがあってこそですが。
実戦使用するには複写眼は必要不可欠な能力だったりしたわけです。
あぁ、あと今回もまだライナとフェリスはフロワードがローランド所属であることを知りません。
あの兄妹を逃がす理由にはなりませんが、でも共闘する理由も敵対しない理由もないという状況。
で次回は時間が飛んで(短編の話なので)、ローランドに戻ってからの話。
今回以前の感想。
#001 「昼寝王国の野望」 #002 「英雄と寝ぼけ男」 #003 「複写眼(アルファ・スティグマ)」 #004 「ライナ・レポート」 #005 「目覚め始めた世界」 #006 「暗がりに潜む者」 #007 「その手を離さない」 #008 「エスタブール反乱」 #009 「忘却欠片(ルール・フラグメ)」 #010 「夕暮れ」 #011 「悪魔の子」 #012 「大掃除の宴」 #013 「北の勇者王」
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