第三の書庫

　京介が家に帰ると、玄関までやってくる桐乃。
　ここ数日ソワソワしている理由は――エロゲの到着を待っているから。
　そして到着するなり玄関で頬ずり。

　OPはやたら妹仕様。

　さっそくエロゲをインストールする桐乃。
　長いインストール時間にお茶をお菓子を用意して準備万端。

　一方、割烹着猫、そしてそれを脱ぎ去った後はジャージ猫――こと黒猫。
　妹のために食事の準備中、なお今日は一日家にいて、妹の相手をするのだと。

　物凄い緩い笑顔でゲームを開始した桐乃。
　そこに仕事に関するメールが。

　そして実際仕事をしているあやせ。
　桐乃に電話するものの、桐乃は電話は電源が入っていない。
　いつも勉強をしているときは電源を切っているから、今日もそうだろうと思ったあやせ。

　でも実際は……。

　りんこルートの選択肢を思案中。
　ゲーム内のりんこの台詞にマジギレ。
　暴れる音は京介の部屋にまで響き、りんこルートを諦め、みやびルートへ。

　黒猫邸。
　妹がメルルの絵を描いているために、桐乃から借りてきたDVDを妹と視聴。

　桐乃はみやびルートを開始。
　でもりんこのフォローをするみやびの台詞を聞きならが、色々ダメだし。

『お兄ちゃん、大好き』

　みやびの台詞に狂喜乱舞。
　ポスターを張り、ベッドで悶え、その台詞を何度もリピート。神ゲー認定。

　一方黒猫。
　メルルを見る妹を尻目に、ぬいぐるみ作成。

　そして桐乃はみやびルートを進めていた積りが、気づいたらりんこルートへ突入していた。
　メモっていたルート分岐で確認しつつも、可愛くないと言いつつ、そのまま進めることに。

　そして沙織。
　バジーナのキャラを脱ぎ捨て中。
　自分用のオーダーメイドメイド服と桐乃、黒猫のメイド服も。
　パーティの企画を考えつつ、どういう理由で着てもらおうかかと画策。

　妹を膝枕で寝かせつつぬいぐるみ作業中の黒猫。
　そんな彼女の元に京介から電話が。
　驚きつつも、いつもの調子に戻し電話に応じる黒猫。
　マスケラのイベントのことを話していると、りんこのデレが来たと壁越しに桐乃の奇声が。
　それは電話越しに黒猫の耳に届き……。

　いよいよイベントシーン突入ということで、シャワーを浴びる桐乃。
　替えの下着を落としたことを京介に指摘され、真っ赤になりマジビンタ。

　シャワーも浴び、準備万端の桐乃。
　いよいよりんこのイベントシーンへ。
　そこに反応する桐乃の声は京介の部屋に丸聞こえ。

　その事を壁越しに指摘すると、お互い壁を殴りつつの口論に発展。

　そしていつものゴスロリになった黒猫。
　一人芝居を妹に見られるの図。

　そしてりんこルート攻略中の桐乃。
　BADEND風になったために、選択肢を間違えたのかと思ったものの、そのまま続行。
　そのりんこルートに色々と思うことがあるらしく……。


　黒猫。
　桐乃のコメントに返信中。

　そしてENDを迎えたりんこルート、新たなシナリオが開放されたとメッセージ。
　GOODENDは明日に持ち越しということで、風呂に。

　風呂から出てきた京介に蹴りを。
　それでも「おやすみ」と言う京介に「べー」と舌を出したことろで次回に続く。



　作者自身が手がけるオリジナル回。
　前回までの話は忘れて、素直に1話楽しむ話――と見せかけて……。

　『高坂京介専属ハーレムご一行さまパーティ』

　の伏線が散りばめられてる。


　他にも色々と謎だった部分が明らかに。

　黒猫の私生活と妹。

　そして何よりも、『あたしだと思って大切にしろ』と言ったゲームでありながら『やっちゃダメなルート』でもある『妹×妹』りんこシナオリ、ノーマルENDですが、ここで明らかに。

　この辺は原作者ならではのシナリオと言うところ。

　原作未読の人には桐乃のエロゲー実況回ですが、原作既読者にとっては色々と思う所が有る回かと。


　そしてさり気に出てくる沙織・バジーナ……というか、槇島沙織。
　しっかりメイド服を用意して……用意……？

　あれ？　あの時のメイド服はレンタルルームの貸し出しだったから、今回のメイド服は別件？
　それとも単純にネタ振りのために改変しただけかな？


　それにこれは……。

　


　ベルフェゴールか!?


　
　俺の妹がこんなに可愛いわけがない 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]


　

---

　以前の感想。
　第01話 「俺が妹と恋をするわけがない」
　第02話 「俺が妹とオフ会に行くわけがない」
　第03話 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
　第04話 「俺の妹が夏コミとか行くわけがない」
　第05話 「俺の妹の友達がこんなに××なわけがない」
　第06話 「俺の幼馴染がこんなに可愛いわけがない」
　第07話 「俺の妹がこんなに小説家なわけがない」
　第08話 「俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない」
　第09話 「俺の妹がこんなにエロゲー三昧なわけがない」