前回突然現れた男――リューラ・リュートルーによって心臓を貫かれたライナ。
そしてそんなライナの頭を撫でるリューラ。
そんな彼の前にルシルが現れ、邪魔だと排除しようとする。
リューラはそんなルシルに対して『神獣消し(シプアムス)』を――シオンのいる城に向かって放つ。
ルシルはその対処に追われ、その間にリューラはライナを抱えて、その場を去る。
そしてシオン、ルシルがリューラの抹殺に失敗したことを聞き、フロワードにも同様の命を与える。
彼が去った後に咳き込み血を――金色の血を吐くことに。
そんなシオンは堕ちたときの事を思い出す。
更にて精神世界で自分と問答。
一方フェリスは先ほどの『神獣消し』の光を見たため、城に向かっていた。
そんな中ライナを抱えた、リューラを発見。
そこでライナのことが好きなんだとか言われたり、斬り伏せたつもりが、術の込められた札で剣の重さが3倍になったり。
どうやっても勝てない雰囲気。
でもリューラにライナを殺したと言われ、斬りかかり……。
合格をもらうことに。
その頃、ライナは死後の世界(仮)に。
そこでαに出会う。
そしてまた別の所。
そこでは、ミルクがローランドの闇――人体実験が行われていたことを知る。
人体実験はシオンが王になったことで中止となっていたはず、でも実際はシオン主体で実験が再開されていたという事実。
そしてその実験の犠牲者の子供を見て、ミルクは子供の頃、ライナと別れ際に交わした約束を思い出す。
再びライナ。
襲ってくるα、でもその頭部が割れ、そこから現れる一人の女性。
彼女がライナへと抱きつき、ライナと出会えたことをリューラに感謝する彼女。
そんなことをしている内にαが復活。
彼女がライナを逃がし、代わりに彼女はαに食われてしまう。
彼女に背を向け走り出したライナは彼女が言っていた扉へとたどり着き、そこで「堕ちた黒い勇者」と「寂しがりの悪魔」の物語、その断片を見る。
で、ライナが目を覚ますとそこはいつもの宿のベッドの上。
その横には、フェリスが。
フェリスも目を覚ますと、赤面。
怒り爆発。
シオンの脳内会議は続く。
ライナを救うために、ライナを殺すと。
フェリスが暴れたために、ボロボロになった部屋とライナの服。
そんなわけで、ライナは上着を着替えると、胸に何か模様が。
そんなライナ達の前に、兵が現れ……というところで次回にと思ったら、Cパートがありました。
Cパートはガスターク。
囚われのキファをレファルが開放。
その上で、ガスタークがローランドと正面衝突する前に、ライナがシオンに裏切られる――喰われる前に、ライナをガスタークまでつれて来いという話を聞き、キファが動き出す。
さて、さすがに冒頭のリューラとルシルの行動は分からないか。
リューラは一応ルシルに古語による秘呪法――人が神を殺すために創り出した呪い――を試したのですが、それが切り裂かれたからこその『神獣消し』だったりしたのですが、その辺を省略。
『神獣消し』でルシルをどうこうしようというわけではなく、シオンのいる城めがけて放っているので、シオンを守らなければならないルシルの立場を利用した時間稼ぎみたいなものです。
あれも城1つ2つ吹き飛ばすくらいの威力はある『忘却欠片』ですので。
まぁ、それもルシルは斬り裂くわけですが・…。
ちなみにリューラがライナを刺したのは忘却欠片『アトファールの呪詛』。
αが拘束されたり、女性――イルナ登場の理由だったりします。
そしてミルクが出会う人体実験の犠牲者。
全結界のフェダン・スクワラー……かと思ったのですが、どう考えても全結界を施されているようには見えない。
誰だー!?
正気に戻った彼の声が少年のものだったというのは正直上手いと思った。
この辺バッサリしているのですが、本来何年も前に打ち切られたはずの実験の被験者が子供ってことが、シオンが実験に関与しているという証明の一つですから。
ただ他の演出は物凄く微妙だった気がするのですが……。
前述しましたが、秘呪法も無し。それに真言法『稲死光』もなかったり、リューラとエリス家の2人とのやり取りは、けっこう端折ってる印象。
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以前の感想。
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