第三の書庫

　一弥、アブリル（本物）と一緒に蚤の市へ。
　そこでシスターが売っていた皿が盗まれるという事件が起きる。

　それをヴィクトカに報告する一弥といつものように絶妙のタイミングで現れるブロワ警部。
　そこで披露されるヴィクトリカの推理。

　しかしながら、翌日の新聞にはブロワ警部が謎を解けなかったという記事が。
　そのことに疑問を思いつつ、別の欄の広告に目をやる一弥。
　そこには灰色狼の住む村が夏至祭をやるという内容が。

　それをヴィクトカに見せると、即座に反応するヴィクトリカ。
　しかしそこでのやり取りが原因で絶交を言い渡される一弥。

　その日の夜、こっそり学園の外に出ようとするヴィクトリカを発見。
　未だ怒り収まらぬヴィクトカは頬を膨らませ怒りを表すものの、それを虫歯だと勘違いした一弥は一緒に歯医者に向かうためヴィクトリカに着いて行く。

　しかしヴィクトリカの目的地、それは灰色狼の住まう村。
　そこに向かう電車の中で一弥は、蚤の市で出あったシスター、ヴィクトリカの推理で言うなら、盗難の犯人――と再会する。

　ホロヴィッツで一泊。
　そこで寝ぼけたヴィクトリカと要約会話を交わした一弥。
　そのまま、目を覚ましたヴィクトリカと仲直りしつつ、彼女がここに来た理由を聞く。
　それはヴィクトリカの母、コルデリア・ギャロ。
　彼女の罪を冤罪だと証明するために。

　そしていよいよ灰色狼の住む村へ。
　そこには、一緒に行くのはシスターと他の男3人アラン、ラウール、デリク。

　そして灰色狼の住まう村で待っていたのは、コルデリアの娘であるヴィクトリカに対する敵愾心から武装する村人達。
　しかし長老の一声で迎え入れられることに。

　だが、その長老の言葉から、ヴィクトリカの母、コルデリアの罪が殺人であることが判明。

　というところで次回に続く。


　長編第2巻の物語へ突入。
　ヴィクトリカの痛がりが判明する話です。

　しかし、あの痛がりっぷりは妙に可愛い。
　思わずデコピンしてしまう一弥の気持ち、わらかいでもないですが、結構酷い仕打ちでもあります。


　そして新キャラ続々。
　前倒しで赤髪の奇術師ブライアン・ロスコーが登場。
　まぁ、今回の話にも若干絡んでくる人ですので。

　そしてコルデリア・ギャロ登場――はしてませんね。
　名前とヴィクトリカの母、そして殺人の嫌疑がかかっていることが判明しただけで。

　うん。
　何と言うか、コルデリアですが……年取るにつれ若返っている気がするんだ。

　何せ現在はヴィクトリカとうり二つという容姿ですし。



　あとは、本物のアブリルが既に学園に馴染んでいて、一弥とも一緒に買い物に行く仲云々というのもありますが……何せ出番が冒頭だけですし。
　その後も短編以外は冒頭しか出番がないというのが、デフォルトですし（4巻除く）。

　
　
　
　GOSICKII ―ゴシック・その罪は名もなき― (角川文庫)


　
　
　【Amazon.co.jp限定ヴィクトリカ コルクコースター付】 GOSICK-ゴシック-BD版 第1巻 [Blu-ray]

---

　以前の感想。
　第1話 「黒い死神は金色の妖精を見つける」
　第2話 「死者の魂が難破船をおしあげる」
　第3話 「野兎達は朝陽の下で約束をかわす」
　第4話 「金色の糸はつかのまを切り裂く」
　第5話 「廃倉庫には謎の幽霊がいる」
　第6話 「灰色の狼は同胞を呼びよせる」