第三の書庫

　灰色狼が住まう村。
　一応夏至祭への参加が許された面々。

　一同は村長の屋敷に。
　そこにいたのは、情緒不安定そうなメイド、ハーマイニア。彼女はヴィクトリカの姿を見るなり取り乱し……。

　事件の概要を聞き、村の散策を始めたヴィクトリカとそれについていく一弥。
　村長の助手をやっているアンブローズに無理を言いコルデリアの住んでいた家に。
　そこで見つけたのは、15で村を追い出されたはずの彼女が成長し幼いヴィクトリカを抱いている写真。

　さらにコルデリアが殺したとされる前村長シオドアの墓、その土に隠れた場所に刻まれた<我は咎人に非ず　C>という文字を発見する。

　そして狼に追われつつも屋敷に戻ってくると、電気が通っているという事実が発覚。
　それはスポンサー、ブライアン・ロスコーによるもの。

　そして翌日から始まる夏至祭。
　そこで始まる殺人劇。

　アランがそしてラウールが。

　その間に挟まる村長の占い。
　一弥がヴィクトリカとずっと一緒にいられるかという問い。
　その答えは、やがて吹く大きな風に巻き込まれ離れ離れに、しかし心は離れないというもの。

　一方のヴィクトリカ、一弥の前に涙ながらに現れた彼女の質問は――背が伸びるかどうか……。

　まぁ、この辺はエピローグでもう少し語られるはずです。


　うん。
　相変わらずテンポが速い。

　130ページくらいが1話に収まってますから。

　ヴィクトリカの風呂中の歌があった一方、一弥の歌は省略。
　それに村長が何故咎人（真実は別にして）コルデリアの娘ヴィクトリカをああも簡単に村に招きいれたのかも省略。

　前者はともかく後者は普通に疑問を覚える人もいるでしょうし、あってもよかったのではと思ってしまいますが……。
　まぁ、直接物語りに直結する話ではないので、どうでもいいと言えばどうでもいいのかもしれませんが。

　そして前回登場したブライアン・ロスコーですが、改めて名前だけですがここで再登場。

　と言っても何も知らなければ普通にスルーでしょう。
　せめて奇術師をやっているか、赤髪くらいの情報があれば話は別でしょうが。


　次回、灰色狼の村での事件も解決編へ？


　　
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　以前の感想。
　第1話 「黒い死神は金色の妖精を見つける」
　第2話 「死者の魂が難破船をおしあげる」
　第3話 「野兎達は朝陽の下で約束をかわす」
　第4話 「金色の糸はつかのまを切り裂く」
　第5話 「廃倉庫には謎の幽霊がいる」
　第6話 「灰色の狼は同胞を呼びよせる」
　第7話 「夏至祭に神託はくだされる」