鳥居を助けた黒の前に現れた柳田。
彼の登場に、黒はお前が怪異を産んだのかと問う黒。
しかし、柳田は自分は集める役、奴良組と戦った仲間なのに、それを忘れるなんて寂しいという柳田だが、その表情は険しいもの。
しかし、黒はもう仲間ではないと切り捨て、もう百物語組はないのだと言うが、柳田はもう少しで山ン本が復活するのだと。
「そういえば君は山ン本さんのお気に入りだったね、黒田坊。何かが想い産んだ妖怪だ。出自がちょっとばかり上質な怪談だからってつけあがるんじゃないよ裏切り者…!! ボクはお前の怪談はキライだよ…。なぜだろう…鼻につくから哉!! まぁ今となってはどうでもいいけどね…!!」
今となってはどうでもいいと言う柳田。
黒によって終わりをつげることとなった怪談。
すると、地下に作られていた空間が崩れだす。
そのことで、リクオとつららも通ることが可能に。
そこで見たのは、黒と柳田が話をしている所。
それは二代目が死んだ時から、ずっと山ン本の手のひらで踊らされているのだと言う柳田。
その言葉が耳に届いたのか、顔色を変えるリクオ。
が、とりあえず鳥居と巻を連れ、崩れ行く空間から離脱。
それから奴良組に戻り、至急総会を開く。
そこでの話題は、地下鉄少女の事件、そして新たな妖怪が<産まれ>つつあるということ。
それは<新作怪談>それは<百物語組>の特徴。
しかし、若い面子はその百物語組自体を知らない。
というわけで、改めて百物語組を説明。
かつて江戸を奴良組と二分した組織。
彼らは<怪談>を「集め」「語り」「増やす」その方法が<百物語>であり、その頭領が山ン本
であるのだと。
その山ン本復活の可能性、さらに四国の件も含め、誰か内通者による手引きがあったのではという憶測に行き当たる。
そこでその第一容疑者となるのは、元百物語幹部の黒。
しかし、黒は二代目と盃を交わし、忠誠を誓った以上、二度は疑いの言葉を聞き流せないと。
が、ここでリクオが仲間同士でうたがいあうなと釘を刺したところで、総会は終了。
そしてその後、黒に会いに行く。
そこで自分でけじをつけると覚悟を決める黒。
しかしリクオ。
「そうじゃねぇよ。黒、逆だ。オレはお前に言いに来たんだ…。昔がどうであれ、今は奴良組の一員だ。だから一人で何でも背負いこむじゃねぇってな…」
そんなリクオの言葉。
黒の脳裏に過ぎるのは、2二代目鯉伴の事――。
そして物語は、元禄年間の江戸へ。
そこで語られるのは、2代目鯉伴の物語というところで、3周年突破記念Cカラーの次号に続く。
黒の百物語幹部の話は古くからの奴良幹部達は知っていたのか。
まぁ、考えてみれば、元々は奴良組とやり合っていた組織ですし、その幹部だったことを知らないはずがないか。
というか、奴良組自体、結構敵対した妖怪を平気で仲間にしている組ですし。
考えてみれば、牛鬼とかもそうでした。
しかし、ここで鯉伴の話か。
長めに語って百物語との抗争を掘り下げるのか、それとも軽めに語るのか。
新展開突入となっていますし、前者かなぁ。
ぬらりひょんの孫 15 (ジャンプコミックス)
以前の感想。
12巻 「鬼太鼓」(第九十六幕~第百三幕) 13巻 「相剋」(第百四幕~第百十二幕)
14巻「弐條城」(第百十三幕~第百二十一幕) 15巻「追憶の欠片」(第百二十二幕~第百二十九幕) 16巻相当
第百三十一幕 「暗黒の宴」 第百三十二幕 「京都炎上」 第百三十三幕 「うり二つ」 第百三十四幕 「リクオ、宣言す」 第百三十五幕 「氷麗と氷鉢」――まだ書いてません
第百三十六幕 「氷麗と荒鷲組」――まだ書いてません2
第百三十七幕 「便所の妖怪」――まだ書いてません3
第百三十八幕 「切裂とおりゃんせ」 第百四十五幕まで書いてません。
第百四十六幕 「続々・地下鉄の少女」 第百四十七幕 「百物語」
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