第三の書庫

 マンガ、ラノベ、アニメ、ゲームの簡易感想を書いていこうと思っています。

ベイビーステップ #412 「代表」 感想


 慶稜チャレンジャー本選3日目、2回戦――。

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 エーちゃんは磯部さんとの試合前に、さっそくリズムの練習の成果。
 音楽を聴きながら集中力とリズム感を高めている。

(今日勝てばベスト8・・・・。・・・・てことはフューチャーズ優勝とほぼ同じ18ポイントを獲得できるってことだから・・・・。俺のポイントは合計22ポイントになって・・・・。・・・・一気に世界7000位台!)

 ということで、頬を叩き気合を入れて試合に臨む。

 今回のエーちゃんの試合は310位を倒した1415位と137位を倒した811位とジャイアントキリングを引き起こした注目の若手同士と、低ランキグ同士の組み合わせにしては注目度の高い試合。


 5分間の練習時間。
 エーちゃんは磯部さんと打ってみた感触で、自身や王に比べて力はあるが、安定感は王の方が断然上だと判断。

 王の凄さは別にして、これなら付け入る隙はあると。

 しかし、前の試合で見た通り磯部さんは速いテンポが連続する展開に強い。
 そしてエーちゃんは最近速い動きを軸にしているため、そこに注意が必要だと。

 一方の磯部さんも、世界1400位台ながら全日本でタクマさんを、そして一昨日の王撃破という得体の知れない強さを警戒。

 それでも、自分も100位台を倒して、夢にまで見た境地に手が届きつつあると、気合は十分。


 エーちゃんのサーブからスタート。
 磯部さんのリターンに、事前に聞いていた音楽のリズムがうまくハマったエーちゃん。

 いいショットを返すが、それを普通に返してくる磯部さん。
 やはり速いテンポの連続には強い。

 と、ここでエーちゃんはリズムをチェンジ。

 16ビートはそのままに、頭で再生する曲を変えて、テンポをスローにする。


(・・・・っとリズムが変わった)

 磯部さんは突然変わったリズムに若干の打ち難さに、甘くなったショット。

 エーちゃんはこれを狙って、もう一度速いテンポで決めにいく。

(いけっ)

 が、これはネットにかかり、磯部さんのポイントに。

(しまった・・・・。リズムに乗るのは苦手じゃないけど。・・・・やっぱり同じ1ポイント内で複数の曲を使うのは難しい)

 しかし、今のショットは入っていれば、磯部さんは反応しきれていなかった。
 リズムにうまくハマれば早く正確に打点に入れるだけでなく、疲れにくい。

 そうなれば長丁場を避ける理由はなくなるため、慎重に曲を選んでリズムに乗っていけばいい。

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(かなりの緩急を流れるような動きで。・・・・・・・・今のは何だったんだ?」

(勝つビジョンは見えた・・・・!)


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 その隣のコートでは、今大会第7シードの吉道さんが怪我のことなど微塵も感じさせない勢いあるプレーを披露中。

 第1セットこそ落としたものの、第2セットを取り、最終セットも5-4。

(この勢い・・・・。本当に30代なのか?)

 対戦相手の林(世界ランキング267位)もそのプレーに舌を巻く。


 それはこの試合を観戦していた渡邊さんも一緒。

(吉道さん、絶好調だな・・・・。・・・・しかし、この人は怪我明けなのに、よくこんな全身をフルに使えるよな・・・・。まあそういうテニスだからと言えばそれまでだけど・・・・。怖くねえのかな・・・・?)


 そして最後に渾身のフォアをダウンザラインに決め、吉道さんが勝利を掴む。


 一方、エーちゃんと磯部さんの試合も大詰め。

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 こちらもエーちゃんのフォアが決まり、6-2、6-2でエーちゃんの勝利。

 格上相手に圧勝ということで、観客も騒然。


(まったく手の打ちようがなかった・・・・)

 悔しさを滲ませる磯部さん。

 一方でエーちゃんはこれまでにない手応えを。

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(王偉との試合・・・・。昨日の練習もあるけど、それだけじゃない・・・・。プロになってからやってきたことが、今になってどんどん実を結び始めてる!)


 そして着替えを終えたエーちゃんは、ドローを確認。
 吉道さんが勝ったことで、次の試合は次の試合は日本代表との戦い。
 全日本の時は戦えなかった相手。


 と、そこで、同じく試合を終え、着替え終わった吉道さんが姿を見せる。
 手を上げ、軽く挨拶をする吉道さんに、軽い会釈で返すエーちゃん。


「日本代表に入りたければ、公式戦で直接勝つか――、公式戦で現代表以上の戦績を上げろ」

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 門馬さんに以前に言われた言葉が脳裏を過り、吉道さんとの試合に闘志を燃やす――というところで次回<#413 立場>につづく。


 
 

 というわけで、磯部さんとの試合はあっさり終了。

 まぁ、元々速いテンポに強いタイプっぽいですので、エーちゃんのチェンジオブペースとの相性は悪そうですが……。

 それに加えて、リズムの練習を経たエーちゃんの緩急はさらに増していますからね。


 まぁ、仕方がないかと。




 一方で吉道さんは、怪我明けだというのにタフですね。

 身体的にも精神的にも。

 怪我の心配がないとみるか、色々と吹っ切れているのか。
 判断が難しいところですが……。


 エーちゃんとの試合、どうなるんですかね。
 さすがに怪我再発で途中棄権とかはないと思いますが……。


 ベイビーステップ(42) (週刊少年マガジンコミックス)
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[ 2016/11/09 22:29 ] ベイビーステップ | TB(0) | CM(0)

ベイビーステップ #411 「リズムの練習」 感想


 慶稜チャレンジャー1回戦翌日のSTC。
 なっちゃんは、後輩と一緒に練習中。

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(憧れの鷹崎先輩と練習できる機会なんて・・・・、もう当分ないかもしれない・・・・)

 そういう強い思いがある後輩ちゃん、練習にも力が入る。

「あの・・もう今週アメリカに発つんですよね。忙しい時にすいませんでした・・・・」

「ジョージア大の入学手続きとかは、全部済んでて、あとは週末に行くだけだから今は案外ヒマなんだ。練習できてちょうどよかったよ」

「週末には本当に行っちゃうんですね。・・・・もっといろいろ教えてもらいたかったです・・・・」

「今日は本当にありがとうございました」

「こちらこそ、頑張ってね!」

「はい!」


 と、そこでエーちゃんが登場。

(丸尾センパイだ。確か今は試合の真っ最中のはず・・・・。そして鷹崎センパイの彼氏として有名・・・・)

 と、そこで早速エーちゃんとなっちゃんの練習が始まる。

 ということで、二人がどんな練習をするのは気になる後輩ちゃんは見学を希望。

 なっちゃんは勿論快諾。


 今日は『リズムの練習』。

 その教師役を務めるのはなっちゃん。


「えっとー・・・・、そうだな・・・・。じゃあ最初に・・・・エーちゃんは昨日どうして王偉くんに勝てたんだっけ?」

「え・・・・? 王偉の強さとか、疲れとか。・・・・とにかくいろんなことから逃げずに戦えたからだと思うけど・・・・」

「そう! それで『逃げない』ためにエーちゃんは何をしたんだっけ?」

「あえて自分から苦しい選択を・・・・したんだよ」

「そうそう! その『苦しい』はキーワードだからよく覚えててね」

(なんか学校の授業みたいだな・・・・)

 と、すかさずノートを取り出すエーちゃん。

 そしてここまでが前置き。
 本題はここから。

 昨日、岡田から聞いた『リズム』の話。
 そのリズム、つまり音楽とは何。

 端的な音による芸術。
 そういうことではなく、音楽の起源。

 狩猟や労働の掛け声から始まった、またどんどん複雑になっていく会話のイントネーションから始まったなど諸説ある。

 そんな中、でも例えば昨日聞いたサンバ。
 元々はアフリカから連れて来られた奴隷労働者達によって19世紀の終わりごろから始まったという説が有力。

 そこで奴隷として『苦しい』立場だった人達は、その『苦しみ』から解放されるためにサンバを踊ったと考えられる。


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「そう! つまり『苦しい』選択をしなきゃならないエーちゃんが、今こそ身に付けるべき技術。それが『リズムのあるフットワーク』・・・・なんです!」

「『リズムのあるフットワーク』!」

「なっちゃん教えるの上手だね!」

「でしょっ、昨日ちょっと調べたんだっ」

「すごいよ!」

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(なんだ、このノリ・・・・。・・・・っていうか鷹崎先輩、意外と尽くす系?)


 というわけで、早速リズムに合わせて打ってみようと、なっちゃんセレクトの様々なジャンルかつテンポの曲を聞き始める。

 まずは気になっていたサンバからと。

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 二人同じイヤホンで。


(これは私・・、完全に邪魔だわ!)


 さすがにこの空気で見学というわけにもいかなくなった後輩ちゃん。
 一足先に帰宅。


 ここからエーちゃん達は練習開始。
 エーちゃんはイヤホンをして、サンバのリズムを聞きながら、ラリー。

 実際にアップテンポなリズムがなり続ける中でのラリーは予想以上に難しい。
 エーちゃんは精彩を欠き、ミスを連発。

「うわっ・・・・。ちょっと全然ダメだ! 身体が無理に音楽に合わせようとしちゃうから逆に難しいよ。打球音も聞こえないし、リズムも取りにくいかも・・・・」

「やっぱり?」

 となっちゃんにとっては、想定内。


 実際に音楽に動きを合わせてもダメ、でも大事なのはここから。


「じゃあさ・・今度は10分くらい今と同じ曲を繰り返し聴いてみて。集中してただ聞くだけでいいよ。リズムに合わせて動きたくなったら、自然に任せて手足を動かしてもいいからね」


 そこで音楽に集中しながら聴くと、情熱的なサンバのリズムに合わせて、テンションも上がっていき、手でリズムを取り出すエーちゃん。

(昔の人が苦しい時の重圧とかストレスをこれで軽減してきたってのも納得できる気がするな・・・・)


「さっ10分たったから始めるよ! イヤホンとって今聴いてた曲をイメージしながら打ってね」


 先ほどとは違い、実際に曲は聴こえていなくとも、頭の中では曲が流れ、またリズムを口ずさむエーちゃん。

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 するとすんなりそのリズムに乗れ、いい形で打てる。

「さっきは聴こえたリズムに合わせようとしてたけど、今は、自分の中で再生してるから、自分で自在に合わせられる感じ」

「いいね! じゃあどんどんいってみよう!」


 そしてある程度練習を続け休憩。

「普段より疲れないのはいい感じだけど・・・・、やっぱり打球が単調になっちゃう気がして・・」

「そっか。ずっと同じ曲聴いてるからかな?」


 特にエーちゃんの場合はチェンジオブペースによって、いろいろなテンポに変わる。
 というわけで、別の曲にもチャレンジ。

 なっちゃんがチョイスしたのは、ヴェートーベンの第九のテンポの速いバージョン。

 これは力強く、高貴な感じで、レヴィナ・マックスを彷彿とさせるもの。

 またアップテンポのラテン系音楽はサンチェスを。


「たぶん人にはその人にあった音楽があるから、好きな音楽を選んだ方がいいと思うんだよね。だけどテニスはコンマ1秒で数cmの打点を調整する細やかさが必要でしょ? だから基本はアップテンポの方がいいと思うけどね。そういう中から、エーちゃんが好きな曲を選んで試合前に聞くといいんじゃない?」


 と、そこでなっちゃんは、今回の練習に使ったプレーヤーをエーちゃんにプレゼント。

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「いいの。私二つ持ってるし。いっぱい曲入ってるからさ。私の好きな曲とか・・・・。たくさん聴いて!」

「・・・・ありがとう」



 そしてまた曲を変えて10分聴いて、ラリー再開。
 リズムの練習はまだまだ続く――というところで次回<#412 代表>につづく。



 新登場の後輩ちゃんが可愛い件について。

 ここまでSTC内で見かけた記憶がないですので、1年生か2年生ですかね?
 真純より下だとは思いますが……。


 まぁ、そてはさて置いたリズム練習の話。


 なのですが、うん。

 まぁ、後輩ちゃんではないですが、あの天然らぶらぶ空間で練習を見学ってわけにはいかないですよね、そりゃ。


 というか、なっちゃんがガチで尽くす系になってる。
 なっちゃんは「昨日ちょっと調べたんだっ」って軽く言っていますが、ちょっと軽く調べたで済む情報量ではないですよね、きっと。

 いや、まぁ、調べるのは簡単かもしれませんが、それを噛み砕いて説明できるようにする。
 そして実際に音楽を聴いてラリー、これは恐らくダメだという推察。
 その上で、音楽を10分聴いてからのラリーという練習内容。

 レヴィナ、サンチェス等世界トップクラスの選手をイメージした音楽のチョイス等々。

 こういう作業をあまりしない(#295のデート鑑みると苦手ではないのでしょうが)なっちゃんがやったわけですし、その作業は楽なものではなかったかと思います。

 しかもリズム云々の話が出たのは前日の話ですし。


 そしてそれをまったく表に出さない態度。

 なっちゃんがいい彼女すぎる。

 これはエーちゃん爆発しろと思っても仕方がないかも。
 エーちゃん、愛され過ぎです。

 うらやましい。



 ベイビーステップ(42) (週刊少年マガジンコミックス)
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[ 2016/11/02 22:43 ] ベイビーステップ | TB(0) | CM(0)

ベイビーステップ #410 「リズム」 感想


 王との激戦を終えたエーちゃん。
 青井コーチのマッサージを受けて、リフレッシュ。
 疲労があったものの、明日は試合がなく、ここで今日明日と適度に身体を動かせばほぼ完璧な状態に戻る。

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 そんなエーちゃんの元に、なっちゃんが慌てた様子で駆け付ける。
 というのも、次のエーちゃんの試合相手が決まる試合で波乱が起きているため。

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 対戦カードは第4シードのアレクサンドル・キリレンコ(21)・世界ランキング137位。
 一方は磯部駿助(24)・世界ランキング811位。

 ここでリードしているのは、磯部さんの方。
 うまくキリレンコの力を利用したショットでさらにリードを広げる。

 既に試合は第2セット。
 第1セットを6-4で取り、第2セットも5-2とリードする磯部さん。

 さすがにこの展開はエーちゃんも予想外。
 磯部選手はノーマークだったと、ここからでも情報収集に努める。


 しかし、この試合攻めているのも、力があるのも、ペースを作っているのもキリレンコの方。

 磯部はただ必死に耐えているだけ。

 だが、キリレンコの勝負に出たダウンザラインは惜しくもアウトとなり、声を荒げることに。

 この試合の一部始終を見ていたなっちゃん。

「さっきから見てたんだけどさ・・・・、キリレンコさんのリズムに磯部さんが合っちゃってる感じなんだよね」

 と。

 そうやって改めて見てみると、磯部さんは苦しみながらもリズムにノッっている感がある。

 だとすれば、キリレンコにとっては非常に相性の悪い相手ということになる。


 ここでさらに勝負にでるキリレンコは、ドロップ。
 しかし、これは届かずに、ネットにひっかかる。

 自らリズムを乱しての自滅。
 これで磯部さんが勝利。

 苦しんだ内容ながらも結果は完勝。
 エーちゃんはテニスの怖さを改めて実感しながらも、次の試合、磯部さんのリズムに注意することを意識。

 と、そんな中、隣のコートで岡田に対する声援がエーちゃんの耳に届く。

 そこで、その試合のスコアを見ると、世界254位の南さん相手に、最終セットまでの連れ込む大接戦をする岡田の姿が。

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 南さんの果敢なフォアにも下がらず、ライジングで攻める岡田。
 これは今のエーちゃんのスタイルに通ずるものがある。

 ただでさえハイリスクなテニスにもかかわらず、岡田はフラットしか使わない。
 だが、岡田の打点への入り方はエーちゃんより全然スムーズ。
 これは今までの鍛錬の賜物ということもあるが、具体的には何が違うのかをエーちゃんは考えることに。

 岡田は善戦するも、2-6、7-6、7-5で初戦敗退。

 すると、コートから出る岡田を待っていたエーちゃん。

「岡田くん、お疲れさま! 惜しかったね」

「あ゛・・・・? 丸尾・・? 何の用だよ・・。1回勝って上から目線か?」


 負けたこともあり、不機嫌な岡田。
 だが、そんなことはお構いなしに、積極的に岡田のプレーについて聞きたいということをアプローチ。

 そんなエーちゃんに根負けした岡田はシャワーを浴びて着替えた後ならと折れることに。

 というわけで、場所を変えて改めて岡田のプレー――ライジングの時の打点への入り方を聞くエーちゃん。

 急加速して急減速してタイミングよくと意識しているが、岡田ほどスムーズにはいかない。
 だから何か意識していることがあるのかということを聞く。

 もしも秘密ならと構わないと前置きするエーちゃん。
 だが、岡田はエーちゃんに感謝していると小さく呟く。

 岡田の『打点への入り方』というのはエーちゃんに負けた後から意識し始めたこと。

 岡田の意識し始めたこと。

「教えてもいいけど、誰にも言うなよ?」

 そう前置きする岡田。
 何か秘密が――とエーちゃんも気持ちを引き締める。

 しかし、岡田が口を濁すのは、単に恥ずかしいから。

 『恥ずかしい打点への入り方』ということに疑問符を浮かべるエーちゃん。


 絶対に笑うなとさらに前置きをする岡田。

 しかし、語られた内容は聞き取るのが不可能な、ボソっと呟いたもの。


 聞き直されて、改めて語る岡田。

「サ・・サンバの・・・・リズムだよ」

 完全に意表を突かれたエーちゃん。

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 サンバ――あのブラジルのカーニバルとかのサンバかと改めて確認することに。


「サンバってのはいろんな音楽の中でも超ハイテンポの16ビートなんだよ・・・・。フラットしか使わずどんどん攻める俺の攻撃には、そのリズムと波長がバッチリ合うんだ! ・・・・だから俺はここぞという時には、あのリズムを刻んで戦っている・・・・」


 リズムと言えば、先ほどの磯部さんはリズムで大物を倒した。
 リズムの大切さを改めて実感するエーちゃん。

「なるほど・・・・。思いたることはあるよ・・・・。じゃあ岡田くんはリズム感がいいんだね・・・・。試合中にあんな激しい音楽のリズムに合わせて動けるなんて」

「いや・・実は俺はリズム感がないから、これを習得するのにかなり苦労したんだ・・・・。でも普通にリズム感のある奴なら、これはすぐにでも役に立つ話だと思うぜ・・・・」

「じゃあ岡田くんはどうやってサンバのリズムを習得したの?」

「習ったんだよ・・・・。近所のおばさんと教室に通ったりしてな」


「そ・・・・そうなんだ」

「おい、笑ってねぇか?」

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 岡田の予想外の告白に、笑いをこらえるために必死なエーちゃん。

 磯部さんの試合、そして岡田の話を聞いて、アップテンポなリズムに合わせて動きを意識するのはいいかもと考えるエーちゃん。

 そもそも打点を合わせるのにリズムは大切。

 しかし、エーちゃんの場合はチェンジオブペースを主体とするため、リズムの変えなければならない。
 そうなればサンバだけでなく、他にも色々なリズムのテンポが必要となってくる。

 王との試合でも前後に振られて苦しい時があったが、自分から無理に前後にアップテンポに動いて状況がよくなった。

 あの時も何かしら状況に合ったリズムが意識できたらと。


「ありがとう、岡田くん! すごく参考になったよ!」

「そ・・・・そうか?」

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「じゃあ、また何かあったら・・・・、一緒に練習とかもできたらいいよね・・・・。そうだ・・・・。よかったら連絡先教えてよ!」

「(友達かよ)・・・・まぁ、いいけど・・・・」

「ありがとう!」


 岡田の話を聞け、満足したエーちゃん。
 エーちゃんのことを待っていたなっちゃんと合流。

 岡田の話を簡単に、リズム感が試合に使えるって話だったと説明。

 と、そこでなっちゃんが思いつく。


「エーちゃん明日少しは汗流した方がいいんでしょ?」

「うん」

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「私も明日は練習、午前中だけだから・・・・。じゃあ一緒にリズムの練習やってみる?」


 というわけで、なっちゃんのアイディアで一緒に練習――というところで<#411 リズムの練習?>につづく。


 
 なんのリズムを――。

 …………いえ、なんでもないです。


 王の激戦を終えたエーちゃん。
 その次の対戦相手を決める試合に波乱が。

 ノーマークの磯部さんがシード選手相手に起こしたジャイアントキリング。

 また一方で岡田が南さん相手に善戦。

 そして実際に岡田に直接聞くことで、リズムの大切さを実感。
 なっちゃんとリズムの練習へ。


 ってな話ですが、色々と岡田のエピソードが強烈過ぎて、磯部さんの印象が吹き飛ぶ。

 たぶん、こういう地味な面白エピソードをさせたら岡田の独壇場なんじゃないかと思います。
 いや、何かキャラ的にね。

 ですが、教立代表? になっただけあって、緒方にも勝てたりしたのでしょうか?
 気になるところです。


 が、そしてそれら全てを吹き飛ばす、なっちゃんとのリズムの練習予告。

 来週が楽しみです。



 ベイビーステップ(41) (週刊少年マガジンコミックス)
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[ 2016/10/26 22:41 ] ベイビーステップ | TB(0) | CM(0)

ベイビーステップ #409 「他力」 感想


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 エーちゃん、まさかのロブで王にミスをさせ、マッチポイントを迎える。


(今の勝負球への徹底抗戦・・・・。お互いに後ろで膠着状態になったまではいいが・・・・、そこであの突然のロブ・・・・。俺の強みを完全に封じられただけでなく、弱みも突かれた)

 王は今の一球は、完全にエーちゃんにやられたと悔しさを滲ませる。
 が、それでも即、気持ちを切り替える。

(だが二度通用する戦術じゃない・・・・。・・・・ただ丸尾の既成概念に捉われない怖さは忘れちゃいけない。つまり強みを封じられて、感情的になれば自滅・・・・。ここは淡々と自分のテニスでキープすれば・・)


(勝てる!)


 気を取り直しての王のサーブ。

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 しかし、これは王らしからぬ、大きく外れたフォルト。


 これには思わず王も自身が思っている以上に動揺。
 ここで普段のルーティンにない大きな深呼吸を見せる。


 すると、それに気づいたエーちゃんは、ここで一気に叩くと、助走をつけて一気にリターンに掛ける。


 そのエーちゃんの姿が目に入った王。
 わずかにインパクトのタイミングが狂い、サーブに回転がかかり過ぎる。

 浅くなったセカンドサーブ。

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 これをエーちゃんがリターンエースで決め、ゲームセット。

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 7-5、7-6で勝利を掴む。


 このジャイアントキリングに、会場も騒然。
 2人の読みあいの駆け引きに、改めて歓声が沸く。


 そんな中、試合を観戦していた第7シードの吉道さん。


(予選上がり同士の一回戦でこの熱さ・・・・。予想以上だぜ。この下部ツアーは世界のトップ達が必ず通る道・・・・。上り詰めていく才能は、いつもどこか常識外れなとこがある。華奢な身体でも頭と神経を最大限に駆使して、戦略で相手の急所を突くテニス・・・・)

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(原石がお互いを削り合うような試合だったな・・・・)

 そしてそれはエーちゃんと王の試合だけでない。

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 隣のコートでは、ピートが日本代表の羽毛田さん相手に強烈なフォアとサーブ&ボレーで圧倒。

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 そしてまた別のコートでもクリシュナも17歳ながら世界ツアーに出たという、その実力を如何なく発揮。


 吉道さんも原石がよく集まったと微苦笑。



 その頃、敗戦の反省を自身で行う王。

「誰に言われなくても自分の状況を把握してるあたりはさすがだな。今回は学びが多かったと既に理解してること。それが君の才能だ。だけど本当に位置から考え直す気ならこれを機に・・・・君の将来を心から信じるコーチを、もっと頼ってみたらどうなんだ?」


「・・・・はい」


 というわけで、王とオリヴィエコーチの関係もより信頼を増したものへとなっていく――。


 そして薄氷の勝利を収めたエーちゃん。
 なっちゃんと青井コーチに合流。


「最終セットにいったらどうするつもりだったんだ?」

「今回は自分の疲れからも逃げずに、とことん行くつもりだったので・・・・。どこかで限界が来てたかもしれません・・・・。でも今回はその覚悟があったから勝てたんだと思います」

「なるほどな・・・・。でも予選から4連戦だし疲れが出やすいとこだよな」

「確かに・・・・。一瞬足にきてヒヤッとしました。でも、たぶん疲れは今日明日で何とかなります。それよりこの疲れが取れた時、どれだけやれるかすごく楽しみです!」


 新しいスタイルを手に、格上である王を倒したことで、手応えと自信を掴んだエーちゃん。

 というわけで、次の試合に備えた青井コーチのフィジカルチェック。


 メディカルルームにやってきたエーちゃん。
 そこには先客として王の姿が。

 王は肘を中心にチェック。

 そしてエーちゃんは全身を青井コーチにマッサージをしてもらう。
 と、そんな中、先に切り上げた王。

「マルオ! これで1勝1敗だ。またな」

 それだけ言い残して去っていこうとする王。

 すると、慌ててエーちゃんが呼び止める。

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「あ・・・・待って! 連絡先教えてくれない?」

「連絡先・・?」

「きっとこれからも試合とか、いろんな場所で会うだろうし・・・・。だから、いろいろ情報交換できたらお互いにとってもいいかと思って・・・・。
 というか、あの友達だし・・・・」

(あれ・・・・ダメなのかな・・・・?)

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 反応が芳しくない王に、拒否されるかもという思いが脳裏を過るエーちゃんだが、一方の王は、『友達』という言葉に、一瞬フリーズしていた。

 それでもフリーズが解けると、エーちゃんの申し出を快諾。

「マルオは友達でもライバルだから・・・・。・・・・でもいいや」

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 連絡先をメモした紙を渡し、改めて去っていく王。
 しかし、その表情は晴れながらも晴れ晴れとしていて――というところで次回<#410 リズム>につづく。



 王偉との激戦決着。


 というか、実質、前回で決着がついたも同然でしたね。


 予想外のショットに王自身が思っているよりも動揺。
 らしくないハッキリしたフォルトでミス。

 ここでルーティンない大きな深呼吸で冷静さを取り戻そうとする王。

 そしてここで畳み掛けるエーちゃん。
 助走をつけてのリターンでエース。

 もうこれは文句なし。
 完全にエーちゃんの流れでしたね。



 そして、激戦終えて、友達になった二人。


 本当に王は、友人関係には苦労してそうですからね。
 中国国内ではアレでしたし、海外に目を向けても、年齢の近いクリシュナとかもお互いに少なからず意識はいていても、ライバル意識が強そうでしたし。
 特に王からの。

 エーちゃんに友達言われてフリーズ、そして出ていく時の微妙なテレ顔とかね。

 これが契機となって王の性格にもプレースタイルにも柔軟性が出てきそうですね。



 
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[ 2016/10/19 21:38 ] ベイビーステップ | TB(0) | CM(0)

ベイビーステップ #408 「超越」 感想


 第2セットもタイブレーク。
 エーちゃんの勝利まであと2ポイント。

(このポイントを取れば、マッチポイントを握る・・・・。だけど、取られればほぼマッチポイントに等しいセットポイントを握られる・・・・。
 後方から機会を作って前に出て、運動量が増えても下がらない戦略は、結果短期決戦になりやすいし間違ってない・・・・。・・・・でも突き放せない・・・・。ここに来て力でも押してくるようになって今までとの落差にやられてるんだ)


(恵まれた環境でここまできた選手が、この苦境でさらに苦しい選択をするのは予想できなかった。少なくとも以前のマルオはそういうタイプじゃなかった・・・・。それを可能にしたのは、ウインブルドンへの希望・・・・。地元の応援・・・・。それともあのノートなのか? 何にせよ、俺はどんな些細な危機でも想像してなきゃいけなかった。これは俺の明らかな失態)

 エーちゃん、王、共にこれまでの展開を考えつつ、これからどうするか考える。

 エーちゃんはここまで王からも疲れからも逃げずに戦えている。
 『逃げない』ことで王を追い詰めているのなら、もっと自分から苦しい方へ。

 一方の王もエーちゃんのそういう考えは予測。
 その上で自分のストロングポイント。
 冷静さを保って、勝負所で自分のプレーをすることに徹しようとする。

 打つ直前までショットを選べることことも、強打も効き目がある。

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 そしてミスをしないこと。

 これらを武器に王はブレイクを狙う。


 エーちゃんも王の強みは重々承知。
 そことの勝負は避けずに、真っ向勝負を挑む。

 

 王の冷静さには、冷静でいられなくなるような攻撃で。
 特殊なショットには、そこからの逆襲を狙い。
 強打には、それを待って狙い打つつもりで。
 そしてミスの少なさには、長期戦を覚悟で。

 ざっくりしすぎていて戦略とも言えないが、ここで一番大事なのは勝つビジョンと覚悟。


 エーちゃんのサーブに王はいきなりリターンから強打。
 ここでエーちゃんはすかさず逆クロスで狙う。

 すると王は滞空時間が長く深いスライスで、エーちゃんの狙いを帳消しに。
 ここで無理にリスクを上げればミスの確率は上がる。

 そして逆に王は次のショットで決めにいく。
 速い鋭角へのクロス。

 そこでエーちゃんはフォアの高速スライスで、王の強打と鋭角ショットへの徹底抗戦の姿勢をみせる。

 しかし、これでも王のショットは安定していて、サーブの優位を死守するのが精一杯でチャンスまでは持っていかない。

 王は浅い球には厳しく、深い球は強く。
 エーちゃんを前に出させないよう、長期戦覚悟で追い詰める。


 エーちゃんは長期戦を覚悟した王のプレーの前に、このままではダメだと痛感。

 王の冷静さに立ち向かうつもりで、意外性のある攻撃にでる。


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 それはかなり高めのロブ。
 これには流石の王の一瞬、虚を突かれる。


 それは観客や、両コーチなども同様。


 高く、それでいてスマッシュができないくらいの速さ。
 それでいて王の冷静さをかき乱すくらいの球。

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 王はそのロブにかなりの回転がかかっているということで、一歩後ろに下がる。
 これでスマッシュとライジングはなくなったということで、エーちゃんは一気に前へ。


 その動きを察知した王、フォアに構える。

 これで王が狙うのは鋭角クロス、ロブ、ダウンザラインの3つに絞られた。
 先ほどはロブから連続ポイントした、しかしその後にサイドを抜かれた。
 その分、両サイドへの球を警戒。


 エーちゃんのロブ。
 これは遅いため強打は難しいものの、その分エーちゃんの動きは見極められる。

 ということで、この最大の勝負所、王は確実にエーちゃんの動きを確認して決めに行こうとする。
 わずかな体重移動も、目線の動きも見逃さないと。


 一方のエーちゃんも王の冷静さと危機意識は実感しているため、フェイントで騙せる相手ではないとあえて動かずに、自身の反応を信じて王のショットに反応して動くつもり。

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 エーちゃんの動きでコースを決めようとする王。
 そして王のショットに反応して動こうとするエーちゃん。

 どちらも動けない。


 先に動かざるを得ない王。
 意を決して、ダウンザラインを狙う。

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 しかし、これがネットに。


 エーちゃん、6-5でマッチポイント奪取――というところで次回<#409 他力>につづく。



 第2セットもタイブレークに突入して迎える最重要ポイント。
 ここで押しても引いても持ち前の冷静さを崩さない王。

 それを崩すための勝負手。

 それを王が前に出ているわけでもないのに、ロブを上げるというエーちゃんの胆力はパないです。

 これは流石の王も完全に予想外。

 しかもその後のコースの読み合い。
 エーちゃんが動いてからコースを突こうとする王と、自分の反応のよさを信じて動かないエーちゃん。

 うん、これは先にエーちゃんが仕掛けたからこそのポイントだったと思います。

 あのままベースラインで打ち合いをしていてもジリ貧でしたでしょうし。
 エーちゃんのファインプレーだったかと。

 まぁ、失敗したら、その時点でこのセットも最終セットも落としていそうな気はしますけどね。




 ベイビーステップ(41) (週刊少年マガジンコミックス)
 ベイビーステップ(41) (週刊少年マガジンコミックス)


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[ 2016/10/12 22:27 ] ベイビーステップ | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ココノイ

Author:ココノイ
久しぶりに調子が悪くなかったので、ベビステ感想のブランク部分埋めが完了。
次はコミックの感想にいけたらいいなぁ。

最近購入しているコミック誌とか
まぁ、買っているからといって、その雑誌の感想を書いているとも限らないわけですが……。
一応その雑誌に載っている漫画の感想はある程度書きたいなぁと思っていたりするのです。
週刊少年ジャンプ
週刊少年マガジン
週刊少年サンデー
月刊コミック電撃大王
月刊ヤングエース
月刊タイムきらら
月刊ヒーローズ

この辺に連載されているものは時々何かの話のネタにしたり、しなかったり。
適当な一言
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